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中古ピアノのメリット・デメリット №1

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ペトロフの5年落ちの中古品が出ました!
この記事の最後に写真があります。

メリットは安いこと、デメリットは消耗部品の寿命とその交換の部品代と手間賃。

中古ピアノの実態

 日本国内の新品ピアノ販売はここ数十年も毎年減少してきて、現在では過去のピーク時の三十分のほどの販売台数ほどになっていますで、特に年式の新しい中古ピアノの数は少なくっています。

逆に中国はピアノブームでピアノ人口は増え続けていますので、安価な日本製の中古ピアノが人気なので、ここ十何年も大量の国産中古ピアノが中国に輸出され続け、今ではもう国内には、めぼしい中古ピアノは少なくなってきています。

そんな背景から今はピアノの売り出し広告よりも買い取り広告の方が圧倒的に多く、「ピアノ、売って頂戴!」というテレビ広告まで出るようになりました。

なのでもう国内の中古ピアノの数が少なく、その中古ピアノもファーストユーザーからのものだけでなく、古い中古品が再販されることも多くなっていますので、消耗部品の寿命が心配なピアノが多くなっています。

※ピアノの消耗部品は、車でいえばタイヤやバッテリー、ショックアブソーバーですが、ピアノはハンマーやフェ ルト類、弦類です。
 
なので最近では状態の悪い中古ピアノでも、絶対的な品不足から業者の買い取り価格も上昇しており、これに運送費、内外装のクリーニング、必要な修理と調律を施し、新品の付属品をつけたヤマハ・カワイの中古アップライトピアノで30~50万というのが平均的な相場です。

しかし古い中古品は販売業者からすれば仕入れ原価が高い上に、外装のクリーニングや傷修理、部品の修理だけでもコスト的に大変です。

 1Fに展示中のリニュアルされたピアノ。


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新品以上に必要な整調と整音

さらに中古ピアノを快適なピアノに仕上げるには、今迄の癖を無くすために全てを一度リセットする必要があり、鍵盤調整やアクションやダンパー等の整調や、ハンマー整形や整音作業など新品以上に調整作業(整調・調律・整音)が必要です。

しかし絶対額を安くする必要がある中古ピアノは、最低限の外装のクリーニングと修理だけで済まされているものが大半で、かなり弾き難く響きや音色の劣るピアノになり、そろそろ消耗部品の交換も必要なものが多くなっています。

現状では極力安価な中古ピアノを希望される方の多くがピアノの未経験者の方なので、短期間で故障しない限り、タッチや音色に関してはクレームにはなりません。

 1Fに展示中のヤマハの木目のピアノです。

dsc_0360

消耗品の程度の良い中古ピアノを吟味して選ぶ必要があります。

しかし長期の使用やタッチや音色、弾き心地等を考えると調整が全く不十分ですし、消耗品の寿命も心配な物が多くなります。

なので出来るだけ消耗部品がまだしっかりした中古ピアノを選び、時間をかけて丁寧に再調整すれば、長期的にも快適な性能を発揮しますが、そのぶん販売価格が高くなるので、安さが魅力の中古品の場合は売りづらくなります。

しかし本格的なリニューアル(全ての消耗部品を新品に交換)をしてから丁寧に調整を施すと、古いピアノでも本来の(今の新品以上)魅力的な響きや音色、タッチになります。

ただ全て手作業になるので作業効率が悪く工賃も多くかかり、外装のリニュアルや部品代も含めると販売価格もだいたい同型の新品の国産ピアノに近くなります。

それでは対費用効果が良くないので、愛着のある思い出のピアノや国産ピアノでも元々高級なものやヨーロッパ製のピアノ以外は本格的なオーバーホールは難しいのですが、もしやれば随分魅力的なピアノに生まれ変ります。
 
ちなみに代表的な消耗品の部品代は、部品の品質により大きく異なりますが、だいたいハンマー一式で16万円前後、弦一式で8万円前後、その他部品5万円前後、工房までの往復運送費、これに別途手間賃が加わり、ついでに外装のリニュアルもするので、どうしても高額になります。

そのような背景がありますので、お子様の練習用で続くかどうかわからないので当面、故障なく弾ければ良いとお考えの場合は、予算的に低価格の中古品でもやむお得ないかも知れません。

しかしながら表現力豊かな演奏をめざす方や、大人が趣味で演奏(腕に関係なく)楽しむことを考え、少しでも性能(タッチ、音色、表現力)を期待するなら、元々消耗品の程度の良い中古品を選び、それを丁寧に再調整(整調・調律・整音)された中古ピアノの中から選ぶ必要があります。

個々のピアノのコンディションや十分な調整の有無の判断は、一般にはなかなか難しいのですが、ピアノを少しでも経験された方なら、ご自身で実際にピアノを少しお弾きになってみれば、ある程度の判断はできると思います。

入荷したばかりの珍しい5年落ちの新品同様のペトロフの中古品
中古ピアノ

 

 

 

 

 

 

中古ピアノのメリット・デメリット

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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