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グランドピアノの大きさによる違いは?

グランドピアノは大きい(奥行きが長い)ピアノが良いとされる理由は、低音部の巻き線が長く張れるので、その分巻き線を細くすることができ、そのために明確で柔らかい低音になること、タッチについても鍵盤の奥行が長くなる分、弾き易くなります。

スタインウェイのフルコンサートピアノ(奥行274㎝)

写真はスタインウェイのAモデル(奥行188㎝)のもので、鍵盤の仕組みを分りやすくするために取り外したものです。


鍵盤の写真ですが、上側が奥行き155cm、下側が奥行き188cmのピアノの鍵盤の写真です、極端には違わないのですが、鍵盤の長さか微妙に違うのがご理解いただけると思います。

鍵盤を上から見た写真ですが、鍵盤の真ん中あたりにフェルトが見えると思いますが、これはバランスピンと呼ばれるピンの穴で、このバランスピンが、丁度、シーソーの支点になります。


鍵盤の上にアクションを載せた状態、写真はスタインウェイのAモデルです。


もちろん、大きいというのは鍵盤の奥行だけではなく、響板の面積も大きくなり、高音部の弦長はそれほど変わりませんが、中音から低音域の弦長さは、大きなピアノになればなるほど長く取れます。

ですから同じ品質のピアノならば、大きなピアノほど豊かな低音を出し、いわゆる、ダイナミッツクレンジが大きいピアノになりますので、これらの相乗効果で、大きなピアノほど弾いて気持ちが良いことになります。

トータルに考えると?
 
しかしながら良質のピアノはコンパクトなピアノでも、響板やボディー全体が一体となって鳴りますので、丁寧な調整と整音をすると弾き易く大きさ以上の豊かな低音や中音域も出ますし、キラキラとした魅力的な高音域になります。

最近の傾向は、コンパクトで家具としても魅力的で、所有すること自体に喜びもあり、少し高価でもよく鳴り音色が美しい、高品質な小型ピアノが好まれる傾向があります、もちろん丁寧な調整と整音が絶対条件ですが。

極端な例かも知れませんが、良く調整されたイタリアの最高級ピアノ、ファツィオリピアノの最も小型の奥行き156㎝(1千3百万円)を一度、弾かれてみると、誰もがその快適さにびっくりされると思います。

理屈通りに行かないのが世の常ですが、まして趣味性の高いピアノという楽器のことですから、丁寧な調整と自分好みに整音されたピアノならばコンパクトなグランドでもぜひ欲しいと思われるのではないでしょうか。

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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