[ ]実用面から見たピアノの寿命は?
古い弦楽器が高く評価されている理由は、木は古くなると固くて強くなるので楽器として鳴りが良くなるという理由のようですが、古いピアノも同じことが言えます。古民家再生でも骨組みの大黒柱等は古い柱がそのまま使われますし、奈良の法隆寺は1300年の木造建築です。
しかしピアノという楽器は弦楽器等と違い、鍵盤を叩いて(通じて)音を出す複雑なメカニズムを持ち、弦やフェルト、クロス等の消耗部品が多く、その消耗部品を新品に交換するにも相当な手間(コスト)がかかりますし、また修理工場に持ち組むにしても往復の運送費だけでも大変です。
ギター等の弦交換は素人でも簡単に交換できますが、ピアノの弦交換は特に低音部の巻き線は1台1台オーダーですし、交換も調律師に依頼しなければなりません。
弦交換をするなら、その機会にチューニングピンやピンブロック、フェルトやクロス類、ハンマーも同時に交換する必要があり、それらを適正に再調整する必要がありますので、完成度は技術者の技量に大きく左右されます。
古いピアノの再生には手間賃だけでも50万以上の費用が発生しますので、特に安価な中古ピアノの場合は経済的な合理性がなくなります。
中古ピアノは消耗品を交換せずに販売されることが多いのですが、消耗品を思い切って交換したピアノは、鳴りも良く新品同様に快適に安心して使うことができます。
再生された1877年製のグロトアリアン・スタインベック
再生された1918年製ペトロフ
弊社店頭で弦を交換中の1987年製のヤマハG2
このピアノは弦だけでなくピン、ピンブロック、フェルト、クロスも交換します。
ピアノの寿命
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