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目で見るヨーロッパ製ピアノと国産ピアノの違い

スタインウェイ・アップライトのアクション

ペトロフ・アップライトのアクション

ヤマハ・アップライトのアクション

ヨーロッパ製のアクション取りつけネジが金属
写真はペトロフピアノのもの

日本製はアクション取りつけネジはプラスティック
写真はヤマハピアノのもの


基本的に同じ構造ですが、このように細かく見て行くと違いがわかります。

打弦時に動きが出るアクションですが、これは本体にしっかりねじ止めできれば問題ないので、別にそのネジの取っ手がプラスティックであろうと金属であろうと性能には関係ないように思いますが、安価な国産は2点止め、高級なもので3点止め、最高級ピアノのスタインウェイは念を入れて4点止めになっています。

スタインウェイピアノの下前パネルを外したところ
スタインウェイは真ん中の弱音ペダルはなく昔のように2本ペダル。

ペダルのバーが木材で、バネに板バネが使用されている

ペトロフピアノの下前パネルを外したところ
スタインウェイと同じようにペダルのバーが木材で、バネは板バネが
使用されている。

ヤマハピアノの下前パネルを外したところ
ペダルのバーが鉄パイプで、バネは板バネではなくコンパクトなコイルバネを使用。

ヨーロッパ製ピアノのバネは伝統的な板バネを使用(写真はペトロフ)

日本製のバネはコンパクトなコイルバネ部分を使用(写真はヤマハ)


上の写真はバネ部分のアップですが、ペタルのバーの材質は木と鉄パイプの違いがありますが、特に性能面で影響があるのがぺダルのバネが板バネかコイルバネかの違いです。

コイルバネはオン、オフの使用なら問題ないのですが、ペダルを踏む圧力が一定ではない(最初は軽く段々重くなる)ので、ハーフペダル等使用時には演奏時の調整が難しいのですが、板バネならペダルを踏む圧力が一定なので演奏者の意志で任意のダンパーの効かせ方が容易です。

但しハーフペダルとかクオーターペダルを使用する場合は、丁寧なダンパー調整も必要です。
上級者になると微妙な表現のためにハーフペダルやクオーターペダルをよく使いますが、ダンパーの十分な調整を行わないと鍵盤によってダンパーが効くところと効かないところが出てきます。

ちなみにプロレベルの舞台演奏の場合は、ハーフやクオーターペダルが効かない(使用できない)と調整不良とみなされることがあります。

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