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良く調整されたピアノを試弾しないと無意味です!

その大きな理由は?

構造が複雑なピアノという楽器は、たとえ新品ピアノでも、販売店できちんと調整(整調・調律・整音)されたピアノを試弾されないと判断を誤りますし、最終的に自分好みのタッチや音色に近いピアノに仕上げることができる、云わばセミオーダーの楽器だからです。

写真は入荷したばかりの新品のディアパソンを、納品前に店頭で出荷調整をしているところです。

ディアパソンDG-183再調整

調整は鍵盤のキーホールの清掃から始めます(先ずは鍵盤調整から)


ピアノのご説明の難しさをいつも痛感しますが、先ず、ピアノは独自の複雑なメカニズム持つ楽器だということからご説明します。

そのために性能のことを大切に考えるなら、手間はかかるが一連の複雑なメカニズムを一から精密に調整してやる必要があり、それを行うと、安価なピアノでも高級なピアノでも、仮に同じピアノであっても、特性も変りピアノなりに性能も大きく向上するいうことをご理解頂くことからいつも始まります。

調整について一応のご理解を頂けると、私の役割の半分は終わったようなものですが、これをご理解頂ける方は少なく、またご説明の機会も少ないのが残念に思うところです。

ピアノの性能に重要な調整に関しては、業界人はもちろん一般にもほとんどご理解頂けていないのが実情です。

しかしながら、一旦、調整の概念を理解されると、これまでのピアノに対する見方が大きく変わるはずです。

ここでは調整の最初の基本的な作業である鍵盤調整に関して少し説明させて下さい。
 新品のピアノでも丁寧な調整は不可欠で、写真からでも鍵盤調整を行うと弾いて気持ちが良いピアノになることがご理解頂けると思います。

上の写真は新品ピアノが入荷後、一度、店頭で開梱・組立して納入前の調整を始めているところですが、先ずは基本的な作業である鍵盤のキーホールの清掃から始めます。
当店でピアノを選ぶメリット

次に鍵盤を支える金属のピンを一本一本写真のように磨いていきます。この作業は新品ピアノはもちろんですが、鍵盤のスムースな動きを確保するには、だいたい2年に一度位は同様の作業を行う必要があります。


バランスキーピン並びの調整


バランスホールの調整これも鍵盤がスムースに動く上で欠かせない作業です。


バランスホールの調整鍵盤がスムースに動く上で欠かせない作業です。


全ての鍵盤の高さが一定になるように鍵盤の高さを調整します。
中古品に限らず、新品ピアノでも、人の手で正確に合わせていく必要があります。


全ての鍵盤の深さが一定になるように鍵盤の深さを調整します。
一旦きちんと調整してからも、定期のメンテナンスの際にも微調整します。


これらの一連の作業を鍵盤調整と云いますが、これは整調作業のほんの一部です。

新品のピアノでも、丁寧に鍵盤の調整を行うと、全ての鍵盤がスムースに動いてくれるので、明らかに弾きやすくなり、その分、表現力豊かなピアノになります。 
ピアノを選ぶ前に知っておきたい大事なこと

このように全ての土台である鍵盤調整から始めて、次は、上に上に、アクション、ダンパーの調整を行い、この作業が全て完了して初めて調律します、そして最後の仕上げとして音色の粒をそろえる整音作業をして完了します。

これらの全ての作業時間は、手慣れた技術者で、ざっと一通りやって3日間ほどかかりますが、今では1千万クラスの新品の高額ピアノですらかなり省かれいますので、それより安価なピアノなら尚更です。

調整に興味をお持ち頂いた方は、一連の作業をYOU YUBEで配信していますので、ご覧ください。
. ピアノの調律とメンテナンスについての詳しい解説
 

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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