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ピアノのタッチが変?簡単セルフチェック №1

みんなのピアノ選びから抜粋

鍵盤の動きチェック

使い込みのない新品ピアノ、そして湿気をおびたピアノは、木やクロスが膨張してスムーズに鍵盤が動かなくなることがあります。
また古いピアノでは、鍵盤と接している金属ピンに汚れや錆が発生して摩擦が大きくなっている可能性があります。

まずは上下の動きからチェックです。
鍵盤を少し持ち上げてみて下さい。おそらく1mmは上がります。
黒鍵はつまんで持ち上げても大丈夫ですよ。
このとき正常ならば手を放しても鍵盤がスーと元の状態に戻ります。
上がったまま降りてこないのは摩擦で動きが鈍っている証拠です。

上下の動きをチェック   


次は左右の遊びのチェックです。
鍵盤を沈めた状態で左右にゆすってみて下さい。指に僅かながらコツコツと感触がある程度の遊びが良しとされています。
左右にゆすっても余裕がないときは、鍵盤の抵抗感が増し、指についてこないような、もったりしたタッチになります。ひどくなると弾いたら鍵盤が下がったまま、なんて状態に…。基本的な調整ですから気になるときは調律師に頼みましょう。湿気対策もお忘れなく。
逆にカタカタと遊びが多過ぎる鍵盤は締まりのないタッチ感に。
使い込まれたピアノに見られる症状で修理が必要な目安となります。
中古ピアノを購入される方は要チェックの項目ですね。

左右の遊びをチェック


※補足(右の画像参照)
鍵盤を弾いたエネルギーは「てこの原理」でアクションに伝わります。
このとき鍵盤の「支点」「力点」では金属製のピンとクロスが触れ合います。この接点での摩擦を最小限に抑えるため、調律師は金属ピンの汚れを除去して滑らかな状態に調整する必要があります。

グランドピアノの鍵盤を外した様子。金属ピンを清潔にします。鍵盤裏側の赤い箇所がフロントブッシングクロスと呼ばれるもの。これが湿気で膨らむと摩擦でタッチが重くなります・・・。


※最近では特殊な潤滑剤(油ではありません)をこの金属ピンに塗る処置が流行しています。すっきりしたタッチになりますしグリッサンドを弾いても指の痛さが軽減するのでプロのピアニストにも好評ですよ。興味ある方は調律師に問い合わせてみてください。
 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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