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ピアノ選びの新提案 まず音を比べよう!

みんなのピアノ選びから抜粋



聴き比べ企画第1弾は、その《ゴルトベルク変奏曲》より〈アリア〉を約1分間。人気メーカーのピアノで自ら演奏したものを音楽用PCMレコーダーを使って録音しました。“自演自作”ですのであしからず。
 スタインウェイ C-227.

ベーゼンドルファー (Bosendorfer Model 185)

ベヒシュタイン (Bechstein M/P192)

ファツィオリ (Fazioli F183)

いずれもファミリーサイズのグランドピアノです。
1000万円クラスの楽器を豪華に4台並べてみました。

ピアノ入門者は、ブランドではなく“好みの音”を選んでみましょう。
ピアノ愛好家は、どのメーカーの音か耳を澄まして予想して下さい。
ピアノを扱うプロを自認される方なら、全問正解して当たり前?!
 
 他メーカーの音も聴き比べたい!という方はこちら

ディアパソン(DIAPASON DR-300
  
ヤマハ (YAMAHA S4)

カワイ (KAWAI SK-3)


ボストン (BOSTON GP178)


ペトロフ (PETROF PⅣ)
 

  
私が<アリア>を選曲した理由は、楽曲・演奏よりもメーカーによる音の個性を届けたいと考えたからです。

ガッツリ演奏してしまうと聴き手は曲の方に気を取られるうえ、案外どんなピアノでも良く聴こえてしまうもの。

技巧を凝らした派手な演奏ではなくゆったりしたテンポでダンパーペダル(右ペダル)を使用しない演奏の方が、ピアノメーカー特有の音色・響きの違いをじっくり聴き比べるのに相応しいと判断しました。

録音するにあたっては、レコーダーのマイク位置、録音レベル等、どのピアノも同様にセットしています。

打鍵したときにピアノ内部で発生するノイズ(金属音やダンパーフェルトの擦れる音など)もそのままに収録。

音については一切修正していないので、より弾き手に近い雰囲気で各ピアノの個性を感じて貰えるはずです。

ピアノを納品した後のユーザーの反応も様々ですが、私なりの印象を申し上げますと、音を基準にピアノを選ばれた方は、とても大切に管理されてメンテナンスにも気を配っている印象があります。

逆に、あまり品定めしないでブランドイメージや価格、外観だけで選んでしまった方ほど、後になってから

クレームが発生したり、アフターケアも“なおざり”のときが…。これも楽器に対する意識の違いでしょうか。

まず音選びに始まり、タッチ、楽器の造り、メンテナンス等を熟慮の上、最終判断は再び音に帰結。

《ゴルトベルク変奏曲》さながらの展開ですが、そんな音楽的なピアノ選びを私は推します。

興味あるメーカーがあれば、ぜひ実際の音を、響きを体感するためにショールームへ足を運んでみて下さい!
やはりピアノは楽器ですから、購入者には音が何より大切な選考基準であって欲しいと願っています。

みんのピアノ選び
 

お薦めブランド

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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