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圧力式ピアノベンチの問題点

椅子の高さ調整は、横のダイヤルを手で回して調整するタイプが主流ですが、高さ調整のために演奏前に手首に負担をかけるのが難点でしたが、このタイプであれば、レバー一つで好みの高さに調整できるが大きな利点ですので、複数の人が使用するピアノ椅子としては、その意味で重宝します。

ドイツ製ガス圧シリンダー使用の高級ピアノベンチ ¥200.000以上

ドイツ製ガス式シリンダー使用 ピアニストのための高級ベンチ ¥200.000-(税別)

上の写真はプロピアニスト用の高級版で浜松ピアノ3Fホールで現在使用中のものですが、重量も18㎏と重く、より頑丈に出来ていて、大柄な男性がアクロバット的演奏をしてミシリともしない丈夫さを誇ります。


ただ実際に使ってみて困ったことが一つあります。それは演奏者の最低体重が60㎏?(欧米人)と想定しているようで日本人でも男性なら問題ないのですが、小柄な女性やお子様の場合は、体重不足のために座面が下がらないのです。

それで悩んでいた時に、アジア人バージョンがあると紹介されて購入したのが上の安価なタイプです。

ヨーロッパ人バージョンが体重60㎏、アジア人バージョンは45㎏で今回弊社がお試しで購入したのはアジア人バージョンです。



しかしこの体重45㎏というのも微妙で女性にとって体重の問題は微妙(秘密?)なようで、何だかテスト台に載せられているような感じになるそうです。

そんなこともあり、せっかく高級椅子をご用意していますが、小さななお子様や小柄な女性も座ることの多いホールの椅子は、結果として昔からある高低自在椅子(通称トムソン椅子)がよく使われます。

ちなみに(故)中村紘子さんは、この高低自在椅子がお好きで、コンサート当日に、会場には20万円クラスのアメリカ製の高級椅子が備品であるにも関わらず、中古でも良いから高低自在椅子を持って来いというご指示で、私がコンサート当日、遠方までこの高低自在椅子を車で会場まで持って行ったことがあります。

昔からよく使われた高低自在椅子(通称トムソン椅子)

高低自在椅子

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの保証期間の内容とは

新品ピアノのメーカーの保証期間は1千万円クラスでも最大5年、稀に国産の40~50万円の中古アップライトでも10年間の保証を謳う店がありますが保証の内容をご存じの方は少ないようです。

たとえばチェコのペトロフピアノの場合は、下記のお客様カードがお手元に残ります。

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保証内容は

適切な設置環境下で適切な使用をされている場合に限り、製造上の不具合があった場合は、無償修理か、修理不能の場合は同等品と交換致します。と云った内容です。

設置環境次第でトラブルも

保証で問題なのは、適切な設置環境というのが一番の曲者です。

たとえば鍵盤が戻らない、音が出ない等の不具合は、いわゆる故障ですが、これは通常、適切な環境、つまり湿度と温度が適切に管理されている部屋に設置され、きちんと調整されたピアノであれば、ほとんど起こりません。

逆にいくら丁寧に調整されたピアノであっても、湿度と温度が適切に管理されていない部屋に設置された場合は、短時間、短期間で不具合が出てきます。
ですので、これらは基本的には保証の対象外になります

保証の対象は?

万一、フレームが割れる等があれば、これは修理不能で問答無用で交換になりますが、こういう不具合はまず起こりませんし、古くなると響板割れや響落ち、駒落ちが起こることがあり、これは修理可能ですが、適切な空調管理がなされていなかったのが原因と云われれば、それまでになります。

そのように考えると、ピアノの場合の補償期間というのは、云ってみるだけで、何年であってもほとんど意味がないことになります。
なので販売店のなかには、安価な中古の国産アップライトの保証期間が10年という謳い文句も登場するわけです。

実際のところは保証期間に関係なく、メンテナンスは販売店とお客様の信頼関係の上に成り立っており、設置環境が悪ければ適切なアドバスして環境を改善してもらい、丁寧に調整されたピアノの場合、仮に不具合が起こっても、定期メンテナンスの折に簡単に修復できますので、余程のことがない限り、通常のメンテナンス料金で収まります。

あえて云うと、新品の場合は、納入経路(販売店名)と納入日時、ファーストユーザーである(中古品を買ったのではない)ことを証明できるものがあれば、万が一の時には多少役に立つことがあるかも知れません。

お薦めブランド

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの簡易(部分)防音のお奨め

ピアノの防音問題さえ解決できれば、もっとたくさんピアノが売れると考え、ピアノの防音対策について以前から研究してきました。

ピアノ防音対策というと代表的なものに消音ユニットや防音室(アビテックス等)がありますが、いずれもタッチや音色や響きに大きな問題がありますので、部屋全体を防音室に改装するのが理想的ですが、コスト負担が大きくて躊躇します。

そこで提案したいのが簡易(部分)防音です。

最近の住まい、特にマンションは、最初から壁も厚いコンクーリートになり、玄関ドアや窓も最初から防音効果の高いものが使われていますので、完璧を求めず特に弱いところを部分的に強化することで、比較的安価なご予算で、通常の時間帯であれば、ピアノを演奏を楽しむことが出来るのが分かってきました。
 
 防音が必要な箇所
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さらに部屋の音響も重要です。

防音問題とは別に快適な音響を考えると、それなりの工夫が必要になりますが、これは後からでも少しづつ好みに仕上げる方法もあります。

部屋の音圧分布図
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 マンションの防音対策が必要な順番ですが、一番クレームが出やす
いのが階下です。その次が階上、そしてお隣という順番になります。

なので先ずは階下への防音対策が必要ですが、これはピアノの音量(空気伝播音)というよりも、主としてペダルを踏む振動や鍵盤を叩く時の振動(ドンドンという個体振動音)が階下に伝わるのが問題になります。

階下への個体振動音対策に有効なピアノ架台(約26万円)で床とピアノ架台の間に空気層を作り階下への個体振動音を低減。
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簡単操作でピアノの音量を最大40%可能なディアパソンのマスク仕様(約16万円)
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 弊社ではピアノ架台とピアノマスクの組合わせ(合計で約42万円程度の簡易防音で、既にマンションへ何十台の納入実績がありますが好評です。

弊社に現物を展示していますので、
一度、体感ください。

ピアノの防音対策

お薦めブランド ディアパソン
 
筆者の防音に関する師匠、テクニカル・サウンドのHPです。防音対策をさらに詳しく研究されたい方は、下記のHPをご覧下さい。

簡易(部分)防音の薦め

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