ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

最近の中古(不要)ピアノの買い取り事情

最近は中古(不要)ピアノの買い取り広告が新聞やTVでもよく目につきますが、その理由は中国が現在ピアノブームのために日本の安い中古ピアノの旺盛な需要があるようで日本から年間十数万台が輸出されているようです。
今の中国では家にピアノがあるのがひとつのステータスように考えられているのでしょう。

中国の2番手のハイルーンのピアノ工場を視察中の習近平さん






ところで資料によればヤマハ、カワイの年間の国内販売台数は毎年減少してきており、たとえば2000年の国内販売はアップライトが37.835台、グランドが9.435台でしたが、2017年ではアップが9.157台、グランドが3.289台になっています。

新品の国内販売の減少に準じて、中古(不要)ピアノの買い取りも毎年減少していますが、中国側の強い要請で、無理に広告をしてでも安い中古ピアノを集めようとしています。

中古ピアノの具体的な流れですが、大概は地元のピアノ屋さんが買い取り、それを各ピアノ店を回るブローカーが大手の買い取り業者(輸出業者)に販売、それを輸出業者が1コンテナに35台ほど詰め込んで中国に送るような流れで、中国に送るまでに何軒かの中間業者が関わります。

ところで最近知り合ったのですが、岡山に若い(29歳)中国人のバイヤーが誕生しています。彼は日本に2年間の語学留学後、岡山の大学に進学、現在、岡山に奥様と在住して中国、上海のピアノ屋さんに直接、中古ピアノを輸出しています、お蔭で中間マージンが少なくなった分、弊社もお客様から高く買い取ることができるようになりました。

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノを選ぶ際の判断基準はあるのか?

お子様用のピアノを求めていろんなピアノ店を回れば回るほど訳がわからなくなり、ピアノ選びの基準はあるのか?というご質問を頂くことがあります。新品に限って云えば基準はあると云えばあるし、ないと云えばないということになるかと思います。

昔は国内(浜松)にたくさんのメーカーとブランドがあり、輸入ピアノも欧米だけでなく韓国製や中国製、北朝鮮製が、国内でいろんなブランド名で販売されていたので、上げ底定価のピアノや粗悪品も多く存在していました。

しかしそれらが淘汰された現在では、日本(今はヤマハ、カワイだけ)もヨーロッパの老舗メーカーも主な生産拠点を中国に移しているために中国工場の生産設備も最新のものになっているので、一部の純ヨーロッパ製を除けばどこも似たような品質のピアノになりましたが、かつてのような粗悪品もなくなりました。

あるのはコストパフォーマンスが高いか否か、いわゆるブランド料が上乗せされているか否かの違いくらいではないでしょうか。

ですからご自身がピアノを弾けない方の場合は、ブランドイメージと外装の色やデザインがお気に召して、予算的にも問題なければどこのピアノ(ブランド)を選んでも大きな問題ないように思います。

しかし、いかなるピアノの性能(音色、タッチ、表現力)も調律師の調整次第というのが筆者の持論ですので、あえて基準があるとすればどこまで丁寧に調整されたピアノかということになります。

しかしこれはご自身がある程度演奏される人でないと、本来の個々のピアノが持つ音色やタッチ、弾き易さの違いがわからないという何とも難しい問題があります。







お子様にはどんなピアノを選んだら良いか?

ピアノという楽器の特異性と問題点、その解決策は?


中古ピアノの落とし穴とは?


ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから



株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ヤマハのトランスアコスティックピアノとカワイのエニータイムについて

ピアノの防音対策はなかなか大変ですが、対策としてハイブリットピアノのトランスアコスティックやエニータイムのご相談を時々受けることがあります。

名称もトランスアコスティックというようなネーミングなので、内容を良く知らない方は、アコスティックピアノの音量が自由に変えられと誤解されている方もおられます。

アコスティックピアノとデジタル(音源)ピアノを融合させて、いつでもピアノを弾けるハイブリットピアノの制作研究に熱心なのがヤマハとカワイですが、この技術を持っているのは世界でもヤマハとカワイだけなので、もしこれが世界で認知されれば他のピアノメーカーは淘汰されることになるかも知れません。

カタログで見る限り、一見デジタルピアノとアコスティックピアノの好いとこ取りのピアノに見えますが、これは私見ですが、手間はかかる(製造コストが高くメンテナンス費用も)上に性能的にも、特にアコスティックピアノとしては中途半端なピアノのように思います。

いつそのこと防音対策としてメンテナンスフリーの安価なデジタルピアノを利用して、アコスティックピアノが弾ける時間帯には丁寧に調整したアコスティックピアノを弾いた方がはるかに効率が良いと思います。

ハイブリットピアノにアコスティックピアノの鍵盤やアクションを使う以上丁寧な整調が必要ですし、弦を張ってハンマーがあるならこれも調律と整音が必要ですし、デジタル音源使用時にはハンマーシャンクをストッパーで強制的に止めるので打弦感も本来のアコスティックピアノと異なります。

普段の生活シーンでほとんどデジタル音源を使う場合でも定期メンテナンスが必要ですし、それをしなければ弾き難いが音が良い高級なデジタルピアノで終わってしまいます。

高価なハイブリットピアノですが、電子機器を内蔵しているので寿命も15~20年といったところではないでしょうか。

昔、電気ピアノというものがあり、これはピアノの響板を取り除いて、ピアノの音をマイクで拾いスピーカーで音を出すものでしたが、いつの間にか淘汰されました。


デジタル音源をスピーカーではなく響板で鳴らします(カワイのエニータイム)


デジタル音源をスピーカーではなく響板で鳴らします(ヤマハのトランスアコスティックピアノ)

ハンマーの動きをセンサーで読み取るというカワイのエニータイム



鍵盤の動きをセンサーで読み取るヤマハのトランスアコスティックピアノ



アコスティックピアノは叩けば音が出るので誰が弾いても同じ音がすると思われている方もおられるかも知れませんが、ヴァイオリンと同じように上手い人が弾くと良い音がして、そうでない人が弾いたら良い音がしません。これをデジタル音源に置き換えるとだれが弾いても同じ音がします。

そのような理由でポピュラー・ジャズピアノならデジタル音源を使ってもほとんど問題ないのですが、クラシックピアノには不向きと云えます。

ピアノの選び方とその問題点

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ