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ある土曜日の午後の店内風景

写真を公表して良いものか悩んだのですが、零細商店の実態を知って頂いてもよいかと思い敢えて公表しました。



写真左は1歳児を背負って調律をしている三木君、中央はアクション修理中の伊ガ谷君、椅子に座っているのが三木君の長女、右奥は楽譜を探しているお客様、こんな感じで土曜日の午後の時間がゆっくり流れています。

ピアノ専門店である弊社の場合、一見、敷居が高いように見えるかも知れませんが、実はこんな感じでわき合い合いと仕事をしています。

弊社のようなピアノ専門店の場合は、スーパーのようにお客様が並ぶこともなく、音楽教室の生徒様を除けば、お客様も一日数人というレベルですし、少人数で運営の店ですので育児休暇を取るのも難しく、やむなく皆で職場で子育て中という感じです。

それでも店のポリシーが丁寧に調整する店ということなので、店内に30数台のピアノがありますが、こんな感じて展示ピアノの調整を絶えず行っています。

余談ですが、先日ご来店、ご購入いただいたお客様で、働く主婦のための雑誌の発行されている女性が、こんなのは全国でも珍しいケース(当たり前か?)なので、こんど取材に来たいとのお申し出を受けました。

当店でピアノを選ぶメリット

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


今求められるメンテナンスの意識

みんなのピアノ選びから抜粋

ピアノにおけるメンテナンスとは何か。
それは調律のみならず全体のコンディションをリセットする作業です。

と言いましても、特別に真新しいことをする訳ではありません。
新品ピアノにおける出荷調整や中古ピアノにおこなうクリーニング等を調律に+αして、毎回ひと手間、ふた手間かけて、ピアノの変化した箇所を元の状態に戻すだけの話ですが、これが重要なのです!

気持ちよく演奏するためには、タッチや音色を均一に揃えるメカニックの調整が必要です。

鍵盤と接触するピンの汚れやベトツキを除去。きれいに磨いて鈍いタッチをリセットします。


ピアノの将来を考えるなら、楽器内部の弦や金属製パーツの汚れ・錆の予防・除去作業は欠かせません。
輝き・艶を失ったペダルや外装も、こまめにワックスやコンパウンドで磨いてあげれば新品のような光沢に戻すことが可能です。

このような作業を、そのときの状況や状態に応じて、定期的におこなう調律に加えることで、初めてピアノは性能を発揮してくれるのであり、健康な状態を長い間保つことが出来るのです。

弦&弦を保持するチューニングピンを調律前にクリーニング。長く放置されると作業が大変…


ペダルは見た目にインパクト大。作業の最後は必ずピカピカに♪お客様にはとても好評です。


ちなみにコンサートホールのピアノの場合、年1回2日かけて、上記のような作業を徹底して実施(保守点検)しています。

コンサートホールのメンテナンス風景


どんなに素晴らしい楽器を入手しても、調律だけでは、音質のムラやタッチの狂い、錆や汚れによる劣化を防ぐことは不可能な訳ですが、こうした事実をユーザーの皆様はどこまでご存知でしょうか。

新品に近い状態、また気持ちの良い音やタッチを維持するためには、調律師、ユーザーの両者がピアノに対してメンテナンスの意識を共有することが必要最低条件と言っても良いでしょう。

一般家庭のケースでは、もちろん費用や時間の面で制限ありますが長期的にピアノを考えるならば、調律師が+αの作業を毎回コツコツと積み重ねてくれることで必ず大きなアドバンテージが得られます。


アクション&鍵盤の調整が全て終了した状態。毎回この“維持”に努めるのが調律師の使命!


従って、私が調律師を選ぶポイントは、一言でいえば
どのようにピアノをケアしてくれるか、調整作業の内容です。
依頼した調律師が音を合わせる以外に、どのような作業をしてくれたのか、ユーザーは毎回きちんと把握しなくてはなりません。

ピアノを末永く楽しく使いたい方は、料金や経歴、資格だけで調律師を判断して安心するのではなくサービス内容を重視すべきであって、それがピアノの将来を見据えた大人の選択ではないでしょうか。

 ピアノを購入する際には、こうした調律師の役割も念頭に置いて、
ひたすら値引きして“商品”を売りたいだけの店なのか
それともあなたの“楽器”をずっと大切にケアしてくれる店なのか
各店のアフターケアへの意識と取り組みにも注目しましょう!

☆POINT
「販売側は契約がゴールですが、あなたにとってはスタート。
安心してメンテナンスを託せる調律師(店)を選びましょう。」

みんなのピアノ選び

定期メンテナンスの風景を動画でご紹介しています

当店でピアノを選ぶメリット

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ホームページの新しい動画を、ぜひご覧ください!

店頭展示ピアノや出荷調整(納品前の調整)、定期メンテナンスはピアノの性能を大切に考えると、整調・調律・整音の3つの作業を手抜きなくセットで行なう必要があります。

なかでもピアノの整調作業は複雑で時間がかかりますが、ピアノという楽器の特殊性を皆様にご理解頂きたく、個々の作業を工程ごとに1分くらいに短く編集して、ホームページのピアノの調律とメンテナンスに新しく動画を23本貼りました。

この動画をご覧頂くと、これまでのピアノと云う楽器に対する認識が大きく変わると思いますので、お時間がある時にご覧頂ければ幸いです。
  
動画貼りつけの部分  ページ右側番号の№6から順にクリックで動画誘導画面に行きますのでよろしくお願いします。

ピアノの調律とメンテナンス

下記のような新しい動画が23本あります。

ハンマー走り調整

ハンマー弾力調整

鍵盤高さ調整


ジャック高さ調整

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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