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ピアノの大きさ(GPは奥行き、UPは背の高さ)の違いについて №.2

大きさによるもう一つの違いは、白鍵、黒鍵の大きさは標準鍵盤なので同じですが、大きなピアノは鍵盤の奥行きが長くなる分、弾き易くなることです。
鍵盤はシーソーのような動きをしますのでシーソーが長くなる分自然なタッチでコントロールしやすくなります。

グランドピアノのアクションの模型

アップライトの鍵盤ですが
鍵盤(白鍵)の大きさは同じでもピアノの大きさにより鍵盤全体の長さはかなり違います


しかしながら最近はグランド、アップに限らず部屋のインテリアに似合う木目で、コンパクトなピアノでありながら、弾き心地や音色の良いピアノ(小型の高級品)を希望される傾向があります。

基本的(理論的)には前述の通りなのですが、これが高級なピアノや純ヨーロッパ製のピアノでは、小さなピアノでも魅力的な低音と音色で弾き心地の良いピアノも存在します。

たとえばスタインウェイにS-155(奥行き155㎝)ファツィオリではF156(奥行き156㎝)という小型のグランドピアノがありますが、お値段は1千万円超えになりますが名器と云われています。

その訳は小さなグランドとは思えないほどの豊かで魅力的な低音を出しますし、弾いてみるととても小型のグランドピアノとは思えないほど良く鳴りますし魅力的な弾き心地です。

逆に云えば、さほどの高級ピアノでなくても大きなピアノになると音量も大きく弾いて気持ちが良いのですが、高級なピアノ(特に純ヨーロッパ製)になると、小型のピアノでも弾き心地も良いし音色や響きも魅力的ですが、安価な小型ピアノではそれが難しくなります。
 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの大きさ(GPは奥行き、UPは背の高さ)の違いについて №1

大ホールに設置されているフルコンサートピアノ(写真はスタインウェイD-274 奥行き274㎝)

鍵盤は標準鍵盤で88鍵なのでピアノの横幅はホールのピアノも、ご家庭のアップライトピアノもほぼ同じ大きさになりますが、フルコンサートピアノは奥行きが長く270㎝くらいになります。
 
グランドピアノは右側面がえぐれていて左側が長くなっていますが、理由は高音域には長い弦は必要はなく低音域の巻き線を長く張るためにこのような形になっています。

スタインウェイセミコンサートピアノ C-227(奥行き227㎝)

 
小ホールや家庭用では一番大きなサイズで奥行き210㎝ 写真はペトロフP210


大きなグランドピアノでも小さなアップライトピアノでも各音域の周波数は同じですから、弦の張力が同じだとすれば大きなピアノはその分弦が細くなります。

特にピアノの低音域は太い巻き線で低音を出す仕組みですが、これが大きなピアノ(GPは奥行き、UPは背の高さ)ほど低音域の巻き線を細くすることができます。

細く長い巻き線の結果として、メリハリのある魅力的な低音を出すことができます、逆に小さなピアノは巻き線が短くしか張れないのでその分太い巻き線になるので、極低音域になると極端に云えばただ音が出てるだけの音になります。

ちなみに大きさの違いはアップライトでは背の高さ118cm~132cm、グランドは奥行き151cm~274cmになりますが、横幅はいずれも標準鍵盤の88鍵なのでほぼ同じになります。

アップライトの低音部の巻き線 小さなピアノはこの巻き線が太くなります


まとめますと、大きなピアノはその構造的な特性としてメリハリのある魅力的な低音が出ますので、ホールのフルコンサートピアノを弾く機会がありましたら低音域をぜひお試してみて下さい。

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ピアノ選びの前に知っておくべき単純明快な予備知識とは?

ピアノをいざ買う段階になりますと、なかなか決断できないお客様が目立ちます。高額な品物ですし、(変なピアノを選んで失敗したらどうしよう)と不安な気持ちにもなるのも当然です。
本当に多くの方々がピアノを購入する際の選考基準に悩んでいます

現在はインターネットで沢山の情報が溢れているために、かえって何を根拠に買えば良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。

一口にピアノを選ぶ基準と言いましても音、タッチ、価格、サイズ、色、デザイン、材質、ブランド、店、調律師、アフターサービス、などなど少し思い浮かべるだけでもこれだけ挙がります。
その結果、もっとも簡単な基準「価格」「見た目」「ブランド」で安易に決めてしまう場合も・・・。

大半の人に知られていないピアノ選びの単純で明快な予備知識は、”いかなるピアノの性能も調整次第”という事実ですが、これはピアノの性能を語る上で基本中の基本ですが、大半の方にその必要性や重要性が理解されていません。驚くべきことに大手有名メーカーの幹部すら知らない方が大半です。
  
いかなるピアノであれ、丁寧な調整で初めて持てる性能の100%近く発揮するということ、その上で部屋の音響と演奏者の好みに音色やタッチ、響きに合わせた調整や整音が必要なので、ピアノという楽器はイージーオーダーの楽器とも云えます。

この最も基本的なことを押えなければ、いかなる有名な高級ブランドのピアノを選んでも決して真の満足は得られないはずです。

弊社独自の出荷調整の作業工程を動画に短く編集しています
 
 本物志向の消費者がメーカーと店を選別する時代です。
もちろん一般のユーザーは専門家ではありませんから、ピアノの全てを把握することは不可能です。(とくにピアノ内部については、調律師でも一瞥しただけでは判断できないほどデリケートです)

  資料をご覧頂くとピアノという楽器は既製品ではあるけれど、何故イージーオーダーの楽器だということが良くご理解頂けると思います。 

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お読み頂くと今迄の既成概念が変わり広い視点からピアノ選びができるようになります。


  本来の調整を知らずにピアノの性能を語ることはできません。
ピアノ愛好家必見の動画です。


同じ曲を異なったピアノで演奏していますので、音色の特徴を簡単に体感できます。




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