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欧米のピアノのネジには、ポジ規格のネジが使用されています。

ポジネジとは英国EIS社が特許を持つ締結ネジの一種です。    三木ブログより


通常のプラスネジは、締結時にドライバー先端が浮き上がろうとする欠点があり、その防止策として、更に溝を増やしたことにより、ポジネジは浮き上がり防止力をアップさせたネジです。

イギリス製の車やバイク、身近なところでは、パソコンのMAC、スノーボードや輸入家具などにも使用されています。
一見普通のプラスネジに見えますが、よく見るとプラスの溝の間に線が入っています。これがポジネジです。

ドライバーもポジドライバーという専用のものを使用します。通常のプラスドライバーを使用すると、溝には入るもののガタツキが多くフィットせず、無理にやるとネジ穴がバカになってしまいますので注意が必要です。

しかしながらこのポジドライバーは、一部の工具専門店にしか取り扱われてなく、寂しいことに最近のホームセンターではこのポジドライバーを見かけることがなくなってきました。

写真はペトロフピアノ(チェコ製)の内部です。プラスネジとポジネジが使用されています。











お薦めブランド ペトロフピアノ









株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


これからの季節、ピアノの空調の留意点は?

5月中旬ですが、今日のお昼は夏日のような暑さになるようですし、もう少しすると梅雨の季節にもなりますが、ピアノに優しいエアコンの使い方と除湿機のご案内です。

ポイントはピアノにエアコンの冷風がなるべく直接当たらないようにすることです。
エアコンの噴出し口からは想像以上に冷たい風が出ており、それがピアノに当りますとピアノの表面は冷たくなりますが、ピアノの内部は暖かいままですのでピアノ内部が結露して湿気て、さまざまなトラブルの元になります。

空調には電気代が余分にかかりますが、ピアノ部屋の丁寧な空調を心掛けるとその分、ピアノの狂いも少なくメンテナンスの費用が安く上がりますし、ピアノの寿命やトラブルの減少するので結果的に電気代の増加分よりお得だと思います。特に我々ように、たくさんのピアノを展示しているショールームを持つとその思いを強くします。

弊社の2Fのピアノ教室に設置しているエアコン

3Fホールの天井に埋め込み式のエアコン、このタイプは吹き出し口が4ヶ所なので送風が穏やかです。
 

梅雨時は、室温があまり上がらず湿度だけが高い日が続くことがありますが、そのような時に有効なのが除湿器です。
理論上、エアコンでも除湿できますが、できればピアノの近い場所に自動スイッチを持つ強力な除湿器を1台置いておくと安心です。
写真は弊社が使用中の三菱製の除湿器(アマゾンで4万円前後)

ピアノの近くに置いておきたい温・湿度計、2千円前後


ピアノの寿命

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


広島での定期メンテナンス風景のご紹介!

三木のブログより引用
定期メンテナンスで広島市に来ています、メンテナンスは、このように整調・調律・整音をセットで行なってはじめて快適なピアノの状態を維持できますが、これには手慣れた技術者でも1台半日の時間がかかるので訪問軒数は1日2軒が限界です。
 

ペトロフP125F1 ウォルナット艶消し仕上げ

弊社の定期メンテナンスの作業風景の一部をご紹介します

鍵盤下の掃除から鍵盤下の掃除から


ハンマーの進行方向の修正するために外しているところ


ハンマーの進行方向の修正(走り調整) このような紙を挟んで動きの方向を変えます。  

鍵盤の高さ調整 赤いクッションの下に数種類の厚みの紙を出し入れして隣同士高さを揃えます。

鍵盤の深さ(沈み量)調整 高さ調整と同じく紙を出し入れして隣同士同じ深さに調整

打弦後のハンマーストップ量(弦からハンマーまでの距離)を揃えます。 いくら深さを揃えても、このハンマーストップ量が揃ってないとかなり弾き心地が悪いです。

全てのハンマーを弦のど真ん中に当たるように修正。


弊社では定期調律と呼ばず、敢えて定期メンテナンスと呼んでますが、その理由は調律にかかる時間(1時間少々)よりも、このような整調の時間(数時間)の方が遥かに長い時間がかかりますし、この整調が完了してからはじめて調律を施し、最後の仕上げが音色の粒を揃える整音になりますので、定期調律という言葉を使う方が不自然だからです。

ピアノの調律とメンテナンス

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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