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コンサートチューナーの表に出せない裏事情

コンサートチューナーと言えばピアノコンサートの際に調律を担当する調律師のことで調律師としては名誉なことです、しかしその背景には表には出せない事情もいろいろあるようですが、今回はその一部をご紹介します。

コンサートチューナーには、コンサートの曲目と演奏者の希望に合わせたチューニングを早く正確にできる高い能力が求められますので、その要求に応えられるコンサートチューナは技術的に高く評価されます。


一番の問題は整音にあります

整音はハンマーに針を刺したり削ったりして音色を変える作業ですが、これはあまりやり直しが出来ず、最悪の場合ハンマーの交換が必要になりその費用は100万円超えになります。
なかには有名演奏者の希望でハンマーに針を刺し過ぎて、そのホールを出入り禁止になった調律師もいるようですが、最低限の条件としてピアノを壊さないというがあります。

音色の好みは演奏者によって異なります

国際コンクールの場合はメーカー持ち込み(メーカー所有)のピアノなので、最終予選で優勝の可能性の高い演奏者に合わせた整音ができますが、公共ホールのピアノは極端な音色の変更はできないので、演奏者から強く希望されても対応が出来ず、演奏者から不満を頂くことも多いようです。

ピアノという楽器はイージーオーダーという考え方

ファツィオリのコンサートチューナーの越智晃氏

元スタインウェイの技術社員 鈴木麻里氏 反田恭平氏等のコンサートを担当



ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

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構造がシンプルな弦楽器等と違い複雑なメカニズムを持つピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、その特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
  
浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


純ヨーロッパ製ピアノの危機的現状とこれから

今でも純ヨーロッパ製(全てヨーロッパ製)のぺトロフピアノは1864年創業の長い歴史がありますが、1989年のビロード革命後から徐々に西側の部品や工作機械が入ってきて品質も向上しました。


それでもまだ昔の伝統的(手作り)なピアノ作りが残っており、ドイツ等に比べるとまだまだ人件費が安く、他のヨーロッパのピアノメーカーが淘汰されたり中国での委託生産になり、気がつけばヨーロッパ最大のピアノメーカー(台数ベース)になりました。

しかし今では高額なスタインウェイやファツィオリ等を除けば、全てヨーロッパで生産されている純ヨーロッパ製ピアノは極めて少数で貴重な存在ですが、そのなかでチェコ製のペトロフピアノは純ヨーロッパ製のなかでもまだ一番安価に購入できるのが大きな魅力です(それでも高価です)。

超元安で中国製ピアノがお買い得です

 

ペトロフピアノの魅力のポイントは? 

ペトロフピアノの魅力は、昔ながらの伝統的な工法(手作り)で1台1台手間をかけて作ることで、ヨーロッパの伝統的、文化的魅力もさることながら楽器としての基本性能(音色や響き)が優れており魅力的なことです。


①屋外で自然乾燥した無垢材が多く使われる(木の寿命が長く自然な響き)

②工場の生産が昔ながらの手作りで、1台1台手作業の行程が多く残る

③消耗部品にはドイツの高級部品メーカーの部品を使っています。

極上のペトロフピアノの中古アップライト2台が入荷しました

 

お勧めブランド ペトロフ


ペトロフの工場のご紹介

ペトロフの工場はチェコのプラハから東に140㎞、人口10万人ほどの田舎町のクラローバにあるために、ヨーロッパでも安い人件費で地元の優秀な技術者を安定的に確保できています。


屋外で自然乾燥した木材 ペトロフの工場にて(いずれも筆者撮影)










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実家の古いピアノを再利用するか新規購入するか?

木は古くなれば固く強くなり楽器として魅力的になる

1300年前の木造建築の法隆寺や古民家の柱や300年前の弦楽器、ストラディバリウス等が高く評価される理由は、木は年数が経過すると固くて強くなるという特性が評価されており、これが楽器の場合は古い方が鳴りが良くなるということになります。

古いピアノは古いからダメなのではなく、消耗部品を新品に交換して丁寧に調整してやれば、むしろ新品以上に魅力的な音色に仕上がりますが、構造がシンプルな弦楽器と違いピアノは消耗品が多く修正には手間がかかるのでオーバーホールすると新品に近い価格になるのが悩みどころです。

本格的なオーバーホールの時期は?

一般的な設置環境の場合、新品から60年前後で、チューニングピンが緩み調律が不安定になることが多いので、この場合はチュニングピンを一回り太いピンの交換する必要が出てきます。

実家の長く使ってないピアノでも新品から25年~30年経過程度なら、移動の際に外装のクリーニング(バフがけ、金属磨き)をしてから新居に運び、信頼できる調律師に数日の調整と調律、整音をしてもらえれば新品時よりむしろ魅力的なピアノに仕上がる可能性があります。

買い替えを考える場合は

せっかく買い替えるなら、外装(木目)やデザインが新居に似合うものか、趣味性の高いヨーロッパ製に買い替えるのも満足度が高くて良いかと思います。

極上のペトロフピアノの中古アップライト2台が入荷しました




代表的な消耗品、ハンマー

 
古くなるとピンブロックが緩くなり、チューニングピンを一回り太いもの替える必要が出てきます。

響板の割れも埋め木で修正します



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