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弊社の中古ピアノが商品になるまでVol.1からVol.4をご覧下さい

はじめに

古いピアノの性能が劣るわけではない


中古ピアノは新品より劣ると考えられていますが、きちんと手を入れると新品以上の性能を発揮するピアノになる可能性があります、その訳はピアノの材料は主に木材ですが、木材は年数が経過するほど堅く強固になるという木材の特性上、弦楽器と同様に古いピアノほど鳴りが良くなり楽器としては優れるからです。


中古ピアノは安かろう悪かろうが多いわけ

たとえ再調整品と表記されていても、安価に販売するためにコストがかかる内部のメカニズムの癖(歪みや収縮、錆)を修正せず、何よりもメカニズム全体の調整が省かれている中古品が大半だからです。

特に絶対額の安い中古のアップライトは、外装磨きは手が抜けないのですが、手間がかかり性能に直結する内部の調整は最低限のことしかされていないピアノがほとんどだと思います。

 
丁寧に調整すると魅力的なピアノに生まれ変わる

手間(コスト)はかかりますが丁寧に調整すると中古ピアノと云えども、表現力豊かで弾いて気持ちの良い魅力的なピアノに生まれ変ることが、下記の vol.1 vol.2 vol.3  vol.4  Vol.5をご覧頂くとご理解が深まると思います。


特に高級アップライトの中古品は魅力的


特に元高級品のアップライトであれば、最近の下手な新品ピアノより魅力的なピアノになると思います。
最近のアップライトは価格が高いだけで魅力的なピアノは少ないように感じますが、むしろ、丁寧に調整されたひと昔前の中古の高級アップライトの方安くて魅力的になります。

何故なら新品時は高価なアップライトも中古品になると元々安価なピアノと新品時ほどの価格差がないので所有する満足度も高くなります。

複雑な打弦メカニズムを持つピアノ

純ヨーロッパ製中古アップライト(極上)が2台入荷しました!


弊社の中古ピアノが商品になるまでの作業工程をvol.1 vol.2 vol.3  vol.4  Vol.5
をご覧下さい


弊社の中古ピアノが商品になるまで vol.1

中古のヤマハYUXが入荷しました。

中古ピアノ1台を商品にするまでには実は結構な手間がかかります。

弊社の場合、買い取りをした中古ピアノは、まずは外装を綺麗にするため一度外注へ出しキズの補修やバフがけ(機械を使って磨き)ます。

それから店頭で開梱し中身の調整スタートです。

ピアノの状態によっては弦やチューニングピン・ハンマー・ダンパー等の消耗部品の交換修理をまず行ないますが、今回のヤマハYUXは消耗している部品はあまりなく(あまり弾かれていなかったようです)経年変化の汚れやサビが目立っていたので、大掛かりではない部品交換修理とサビ取りをまず行ないました。



中の状態をチェック。




ハンマーフェルトについた弦の溝。
中心に当たってなくずれたまま跡がついているので綺麗に整形し直します。

ハンマーを整形して新品の時の形状にしました。

連打する上でかかせないフレンジコード(白いヒモ)も新品に交換。環境にもよりますが
10年以上はもちます


打弦したハンマーを元の位置に戻す役割のブライドルテープ(赤いチップのついた紐)も
黄ばんでいたので新品に交換しました。




金属のスプリングがハマっている緑色の溝も雑音予防で掃除をしました。


アクションの裏側にある金属のスプーン(ダンパースプーン)と棒状(ダンパーロッド)のもの
が錆びていたので磨きました。磨く理由は部品が汚れやサビでザラついていたりすると部品同士が擦れ合って雑音が出るからです。


弦が巻きついているチューニングピン、約230本あります。
これも指で1本ずつ磨きます。



vol.1 vol.2 vol.3  vol.4  Vol.5 


中古ピアノが商品になるまでVOL.2に続く


ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

弊社作成の資料を無料進呈しています   資料をご覧になった方の感想

弦楽器等、他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
  浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


標準的な鍵盤の重さはとは?

ピアノの鍵盤は重さはダウン(何グラムで下がるか)とアップ(何グラムで上がるか)のバランンスの上に成り立っており軽くても重くても弾き難いピアノになりますので、鍵盤の重さは大体50g位が標準で、多少の重め軽めはあってもどこのメーカーのピアノもほとんど似たような設計値になっています。

たとえば適切に調整されたスタインウェイの鍵盤の重さ(タッチ)はS-155~B211までは47gの重さで鍵盤が下がり、20gの重さで上がるように設計されており、セミコンとフルコンサートピアノは低音部が52g~高音部47gになっています、ただ人により重めが好きな人と軽めが好きな人はいます。


鍵盤が重い原因は鍵盤調整ができていない

大概の重い鍵盤は鍵盤調整が出来ていないので、そのようなレスポンスの悪いピアノで日頃から練習していると、本番で良く調整されたピアノを弾くと鍵盤が軽いので、必要以上の力んだ演奏になり、必然的に演奏の表現力が劣る演奏になります。

鍵盤調整について解説

 




調整不良の重いタッチで練習するのは自殺行為

鍵盤のタッチが重めが好きな人と軽めが好きな人があるので、正常な範囲(メーカー設定値)なら好みで選べば良いと思いますが、問題は日頃から調整不良の重い鍵盤で練習しているのが問題で、日頃からタッチが重いピアノで練習しているとどんなピアノでも弾けるようになると考える方も一定数おられるのも問題ですが、表現力が劣る演奏になりますし悪くすると腱鞘炎になります。

 


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ピアノ調律師のやりがいと収入は?



調律師のやりがい

筆者が信頼する複数の調律師に質問をしたところ、やはりお客様が快適なピアノになったと喜んでくれるのが一番嬉しくて、それが調律師としてのやりがいと答えてくれました。

調律師の身分は2種類

ピアノ販売会社の社員、個人事業主(委託調律師)の2種類あり、しかも高い技術力を持った調律師になるにはそれまで低賃金の長い下積みが必要です、しかし仮に高い技術力を身につけても収入は一般の会社員より低いのではないでしょうか。

ピアノ販売が伴う場合は販売利益から儲けが出るので調律代金は安く設定されており(お客様側からみると十分高い)これが調律代金の指標になります。

調律師の収入が低い訳

一軒あたり数万円を持って帰る調律師は良い収入と考えられていますが、1台のピアノを快適に仕上げようとすると、整調・調律・整音作業に最低でも半日は必要なので一日の訪問件数は2軒が限度で、さらに移動時間や移動費用もかかります。

ちなみに車や歯科医師等は予約制なので、お客様が時間通り車(患者)を持ち込んでくれるので効率良く仕事ができますが、ピアノの場合は1軒1軒、お客様宅に出向かなければならないので非効率です。

 ベテラン調律師の愚痴

ある調律師の愚痴ですが、ピアノ講師の調律にお邪魔して2時間で2万円頂いたそうですが、調律師の時給は1万円で良いですねと言われて頭に来て二度とその先生宅には行かないと怒っていました。

しかしなぜ低収入でも調律師の仕事をやるかと言えば、快適なピアノになったというお客様の評価、喜びが調律師の一番のやりがいということのようです。

逆にいえば、手間を省けば多少の高収入が得られるかも知れませんが、その分、お客様の喜びの声が少なくなり、長期的には信用も落ちますが、これは調律師や販売店の哲学の違いになります。


ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

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