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ハンマー交換の際は鍵盤の鉛調整が必要です!

ハンマーは代表的な消耗部品ですがはアンマー交換の際には鍵盤の鉛調整が必要です。その訳はハンマーが1g重くなると鍵盤は5g重くなると云われていますので、この鉛の大きさと設置位置で、すべての鍵盤の重さを再調整する必要があります。

丸く見えるのが鍵盤に埋め込まれた鉛です。


教室備品のヤマハグランドG-3の鍵盤の鉛調整シーン


教室備品のピアノは使用頻度が高く消耗品のハンマーが限界でしたので、今回ハンマー交換をしましたが、その際にタッチ(鍵盤の重さ)がバラバラになるので、同時に鍵盤の鉛調整も行う必要があり、その鍵盤の鉛(重さ)調整のシーンです。

上の写真は錘を使って、鍵盤の重さ、つまり何グラムで鍵盤が下がり何グラムで鍵盤が上がってくるかという、アップとダウンを調べているところです。

計測するとダウンが48g~67gとバラバラでとても弾き難いので、全ての鍵盤のダウンを48g、アップを20gに統一するための作業をする必要があります。

これは鍵盤のダウンを計測して、どの位置に鉛を入れるかを計測しているところです。


これはアップ、つまり今回は全ての鍵盤が20gで上がってくるようするためですが、これで鉛をはめる位置と大きさが決定します。

鍵盤に鉛をはめるための穴をあけているところです。

古い穴をふさぐ作業です。

古い穴を塞いで仕上げた状態です。


よく弾き込まれたピアノはハンマー交換の必要がありますが、新しいハンマーは整音や整形作業は勿論ですが、弾き易いピアノに仕上げるには、全体の調整は無論ですが、ハンマー交換と同時に鍵盤の鉛調整も不可欠ですので、かなりの手間がかかります。

鍵盤の重さは個々のメーカーの考え方や個人の好みによって多少異なりますが、ここでは皆様にハンマー交換の際は、鍵盤の鉛(重さ)調整が不可欠ということを、ぜひ知っていただきたいと思いました。

さらに弦やダンパー、チューニングピン交換作業など、使い込まれたピアノはやることが一杯ありますが、これらの消耗部品を交換した上で、全てをきちんと整調と整音を施せば、古くても快適なピアノになります。

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植田 信五


良い音色のピアノをお探しの方に

お客様に、どのようなピアノをお考えですか?とお聞きすると、大概「良い音色のピアノを探している」とお答えになります。

しかし良い音色にしても人の好み(感じ方)は千差万別ですし、しかも置いた部屋の音響の影響を強く受けますし、メカニズムの調整でハンマーが正しく弦のスイートスポットを叩いているかで異なりますし、ハンマーの硬さでもきらびやかな音にもしっとりした音にもなるので、いろいろなピアノを弾き比べて回っても、なかなか本来の音色というのはわかりません。

なので実際にご自宅に届けられてから、自宅で落ちついた気持ちで弾いてみでないとわからず、音色に違和感がある場合は、納入調律時に調律師による整音、つまり好みの音色に音色の粒を揃えてもらわないと不満が残ります。

整音作業風景

 



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調律学校の生徒募集広告を見て思うこと

下取りの1988年製ヤマハGPの調整作業(整調・調律・整音)の前に、ピンの錆びが酷いのでヤスリで錆びを落としているところ



連動広告の時代故に弊社のPCには、調律の専門学校の学生募集広告がよく出てくるので、先日、何気なく内容を見てみました。

できるだけ多くの学生を集めるための広告なので、調律師という職業を熱く語る必要があるのですが、現場にいる私からみると、とっくに時代の価値観や現状が変わっているので違和感がありました。

最近は人手不足のために就職自体は100%なのですが、今は本来の調律師の仕事が少なく、聞いていた調律師の仕事と違うので、就職して1年位で、ほとんどの人が調律師を辞めているというのが実態です。

このような実態では、わざわざ高い授業料を払って専門学校に入った人に気の毒なような気がしますが、実態を正直に伝えると学生は集まらないので仕方がないのかも知れませんが。

日本でピアノがたくさん売れていた1970年代には、浜松のヤマハ、カワイのメーカーが運営する調律の専門学校には、調律師を目指す学生数が1学年で100名を超える人数がいたようですが、今では卒業しても調律の仕事がないので1学年で10名を切るほど激減していて、国立音大の調律科も学生の集まりが悪いので、既に調律師になるための学生募集を止めています。

弊社は納品前に3日間をかける出荷調整を行います
従来のような調律(音を出して音程を合わせること)の仕事自体は激減していますが、弊社のように1台に3日間かける出荷調整(整調・調律・整音)をやるような店であれば、調律は3日間で1台だけですが、1台の調整の作業時間が3日間かかるので、どうしても調律師不足になります。





ですので、もしこれから調律師を目指したいという方がおられましたら、このような現在の状況を詳しくご説明しますので、ぜひ弊社にご相談下さい、その上でご自身の将来の方向性を決めて下さい。

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