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(イエロー)タウンページの広告のお話

ひと昔前に比べて、随分薄くなったタウンページ


我々業者は、その昔は競ってタウンページに広告をしていたので、枕代わりになるくらい分厚いタウンページでしたが、今は随分薄くなりました。

今は固定電話でなくスマホの時代ですし、今更タウンページで店を探すまでもなくスマホやPCで簡単に検索でき、しかもあらゆる情報がすぐに入手できる時代になりましたので、紙の電話帳はほぼ利用価値なしという判断で、弊社もタウンページの広告を辞めることにしました。
 
その上今のピアノ業界は、売り出し広告よりも、不要ピアノの買い取り広告の方が圧倒的に多く、なかにはテレビ広告までしている業者までいますが、残念ながらピアノもそんな時代になりました。

弊社も不要ピアノの買い取りをしていますが、買い取りのお電話を頂いた時に「何を見てお電話頂きましたか?」とお聞きするようにしています。

そのなかで「タウンページを見て電話しました」という方もおられました、考えてみると、ピアノを手放したいという方は年配の方が多いので、年配の方はまだスマホ検索等をしない方も多いようですので、弊社もしばらくはタウンページに小さな広告を残すことにしました。

不要・中古ピアノ買取

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ヨーロッパのピアノは湿度の多い日本での使用は不向きか?

ヨーロッパ製のピアノは湿度の高い日本で使用するのは不向きである旨を、他店の店員さんから説明を受けたが本当でしょうか?というご質問をよく受けます。

ヨーロッパ製ピアノの展示が多い弊社1Fショールーム

ピアノを湿度の高い日本でピアノを使用するのは管理が大変という意味では当っていますが、これはヨーロッパ製でも日本製でも、ピアノの内部には木材やフェルトを多く使っていますので、湿度に強いピアノは存在しません。

 戦後、日本が貧しかったころは北海道のエゾ松を使用したことがあったようですが、今では日本のピアノの木材は全部、輸入材になっていますで、これは世界的にもほとんど同じということになります。

ただ安価なピアノは、外装にパーティクルボードや合板等の人工的に加工した木材を多用しますので、その意味で外装の表面的な歪みや捻じれが少ないという意味では当っています。

ピアノでは個々の木材が持つ特性を生かして、適材適所にスプルース、カエデ、ブナ等の持つ特性を生かした木材が使われていますが、特に音に重要な響板や響棒は音響特性に優れたスプルースが使われいます。

その木材も昔は日本の浜松で木材を屋外で数年の天然乾燥を経てピアノに使用されていましたが、近年は合理化のために室内で短時間で強制的に人工乾燥されるようになり(木の細胞を痛める)さらにグローバル経済の現代では、内部の部品も人件費の安い国で生産された部品を使用するようになっています。

屋外で十分に天然乾燥された木材(ペトロフの工場にて筆者撮影)


グランドピアノの支柱(ペトロフの工場にて筆者撮影)


音響に重要な響板と響棒(ペトロフの工場にて筆者撮影)


無垢材が使われているペトロフの鍵盤蓋

チェコのペトロフ社のアップライトの製造風景
ロット生産に適したラインでの流れ作業ではなく、1台1台、職人の手で生産されていますが、チェコはヨーロッパの中でも、今のところ、物価も人件費もすぐお隣のドイツに比べればかなり安い。

チェコのペトロフ社のピアノの製造風景

 
高級なピアノほど無垢材の使用が多くなりますので、湿気には敏感です。

しかし最近は木の替わりに、内部部品にカーボンファイバー入りの複合素材を使ったものもありますが。これは木に比べて堅くてしなりがないのでタッチが不自然になりますし、っしかも内部には複合素材(木)とフェルトが一体化したデリケートな部分が多くあります。

ですのでひとたび湿気ると、湿気を吸わない複合素材はクロスだけに湿気が集中し、一旦湿気ると木に比べ自然復元力が極端に劣りますので修復が厄介です。

このように一般的な量産ピアノは工業化に適した伸縮や歪みが少ない積層材等や人工素材を多用してラインで大量生産されるので、均一で安定した品質という意味では良いのですが、天然素材が多い高級ピアノに比べると、音色や響きと云った楽器としての趣や魅力は乏しくなります。

お薦めブランド ペトロフ

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ファツィオリ・フルコンサートピアノのお話

ファツィオリピアノ F278 フルコンサートピアノ 

過日のピアノフォルティ(ファツィオリピアノの日本輸入元)のフェースブックで、上記のファツィオリピアノが北海道に上陸という記事があり、さっそくお祝いメールを送りました。

 ところがよくよく聞いてみると上陸は上陸なのですが、お客様の強いご希望により貸出しをするのだそうです。

考えてみると近所のホールはヤマハかスタインウェイばかりなので、最近とみにピアノ愛好家から熱い眼差しを向けられているのが、このイタリアの名器と云われるファツィオリピアノです。

なので一度、一流のピアニストによるファツィオリピアノの音色や響きを直接、聴いてみたいと考えられる方も多いかと思います。

ピアノのお値段の方も税込で2500万円程と高価ですし、貸出してくれるにしても、東京からの往復運送費に調整費用等を考えると、借りるにしてもかなりの出費になりますが、それだけの魅力のあるピアノかも知れません。

ファツィオリピアノの貸し出しに興味のある方は、一度、ご相談下さい。
  
お薦めブランド ファツィオリピアノ

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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