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ヨーロッパにピアノを送りたいというご相談をよく受けます

日本で今使っているピアノをヨーロッパに送りたいが、運送業者に聞くと100万円近い高額になるので良い方法はありませんか?というご相談をよく受けます。

国内の移動費と云えば、たとえば岡山の倉庫-東京の倉庫でも路線便を使えば¥20.000-ほどで済みますが、海外となると一番問題になるのは傷つかないために相当頑丈な荷作りが必要になることですが、例えばヨーロッパのメーカーが新品ピアノを海外へ出荷の際はメーカー自身が厳重な梱包をしてくれます。

弊社がチェコから緊急に仕入れた時、プラハ空港から関西空港に奥行210㎝のペトロフのグランドピアノで、アメリカ経由で1週間ほどで到着、送料は40万円ほどでしたが、強固な木箱で送られてきました。





ピアノメーカーが梱包してくれましたが、普通のピアノ運送業者では重いピアノが傷つかないように荷作りするのは不可能に近いので、運送業者の立場では仕事を受けたくないのではと推測します。

逆に言えば最悪ピアノが少々傷ついても或いは壊れても良いという条件なら、いっそ自分で乗り合いコンテナで送ればそれの方が安く送れると思います。

十分な梱包をすれば小型の20フィートのコンテナにアップライトなら15台入るので、ヨーロッパからの運送費は1台あたり1万円少々になります。

チェコは内陸で海がないので、ペトロフピアノの場合はドイツのハンブルグ港から清水港、浜松の流通倉庫にコンテナで入荷します。

メーカーの梱包で日本に入荷したスタインウェイ



ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

理解不足で大半のピアノに欠けている調整ですが、調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか資料で分かりやすく解説をしています。

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本来の調整を知らずにピアノの性能を語ることはできません。
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


高級ピアノも安価なピアノもメンテナンス費用は同じです

輸入高級ピアノも安価な国産ピアノも、メカニズムは同じなので基本的に出荷調整やメンテナンスにかかる費用は同じです。

ピアノは鳴れば良いとお考えの方にはメンテナンス費用はどれも同じで大した額になりませんが、タッチや音色、表現力にこだわれば調整に手間をかける分、それなりの手間賃が必要になります。

つまり2千万円の輸入高級グランドピアノも200万円の国産グランドピアノも性能を大切に考えると、同じ手間をかける必要があるので、出荷調整や納入後のメンテナンス費用は同じになります。

たとえば新品の出荷調整(納品前の調整)には3日程度の作業時間が必要ですが、この出荷調整のコストを金額換算すると20万円位はかかることになります。

、中古ピアノの場合は調整に最低でも1週間程度は作業時間が必要です

浜松ピアノ店の中古ピアノが商品になるまでVol.1~Vol.5

販売側からすると仮に出荷調整に20万円かかるとすると、1千万円のピアノの20万円は2%ですが、100万円のピアノの20万円は20%になりますので、普通は品代の20%も販売店で納品前のピアノにコストをかけることが難しくなります。

自慢話になり恐縮ですが、調整の重要性を認識している弊社では、中古、安価、高級ブランドに関わらず2千万円クラスのピアノと同じように安価なピアノも丁寧に調整してお届けしています。

先ずは基本中の基本、鍵盤調整








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植田 信五


ピアノのタッチが変? 簡単セルフチェック 

鍵盤の重さ(ウェイト)チェック

ユーザーの皆様は鍵盤が沈むときの重さ(ダウンウェイト)が何gに設定されているかご存知でしょうか?

たとえばスタインウェイDモデルは47g~52gで各鍵盤が沈むように工場で調整されています。ベーゼンドルファー・インペリアルモデルは52g~55gが基準のようです。メーカーや機種によって多少差がありますが、現在の傾向からすると50gあたりが目安と言えそうです。




調律師は鍵盤ウェイトを計測する際に分銅を用いますが、一般のご家庭でも手軽に検査できる代用品は何かないだろうか・・・。
あれこれ悩んだ末に思い浮かんだのが10円硬貨です。お馴染みの10円玉、実は1枚あたり4.5gで製造されているって知ってました?今回このコインを利用したチェック方法をご紹介します!

テープで10円硬貨を10枚重ねたおもりに1枚加えたもの(49.5g)。黒鍵には同様に4枚重ねたおもり(18g)。右は50gに設定した分銅。おもりを置く位置の参考にして下さい。


ここで50gを基準と考えるならば、10円玉を鍵盤の上に10枚(45g)積んで沈むようなら軽めのタッチ、12枚(54g)で微動だにしなければ重めのタッチと判断を下せます。もちろん11枚(49.5g)で沈み始めたらノーマルに近い状態になります。これならば鍵盤が軽いのか、はたまた重いのか、誰でも容易に確認できますよね?

調べるときの注意点は、第一に右ペダルを踏むこと。
ダンパー掛かりの負荷を鍵盤から取り除く必要があります。
硬貨を置く位置も大切です。白鍵は先端より1センチほど内に、黒鍵は先端に、各鍵盤を同じポジションで計って下さい。おもりを置いて、そろ~と沈み始めるタイミングがその鍵盤のダウンウェイトです。

またもうひとつ忘れてならないのがアップウェイト(鍵盤の戻り)
鍵盤が20gのおもりを乗せても底から戻らない状態では、いくらダウンウェイトが良好でもトリルや連打が弾きづらいタッチになります。
鍵盤に10円硬貨4枚(18g)を乗せて、押し下げた位置から鍵盤が上がってくるか確かめましょう。このときも右ペダルを踏んで下さいね。

温度湿度の影響でタッチも刻々と変化します。個々の鍵盤ウェイトに多少の差があることは目をつぶって下さい。
全体的にタッチが軽すぎる、重すぎる、もしくはウェイトのバラツキが余りに極端である場合は、調律師に相談して修正してもらいましょう。
異常な弾き心地に下手に慣れてしまうと、正常なタッチのピアノを演奏するのに順応が難しくなる恐れがあります・・・。

普段使っているピアノのタッチは軽いのか、重いのか、普通なのか。ピアノユーザーは知っておいて決して損はないと思います。
120円とやる気さえあれば簡単なセルフチェックですので、弾き心地に問題を感じる方は一度このコイン・テストを試してみて下さい!

技術的補足
高さが120cmを超える大概のアップライトピアノはキャプスタンとワイヤーによって鍵盤ウェイトを変更できる仕組みになっています。

アップライトピアノ内部。鍵盤の奥には円筒状の木製部品(キャプスタン)と金属製ワイヤーが備わっています。これを奥に倒すと重いタッチ、手前に傾けると軽いタッチに変更可能。てこの働きの作用点をどこに置くかがポイントになります



グランドピアノはキャプスタンの位置が固定されているため、鍵盤やアクションを徹底的に調整してもウェイトの問題が解消されないとき、最後の手段として鉛調整の出番となります。

アップライトピアノの場合
「キャプスタンの位置を調整してください」
グランドピアノの場合
「鍵盤の鉛調整をしてください」

ただし!
鍵盤の重さに影響を及ぼす要素は種々様々です。
最初に紹介した“鍵盤の動き”も然り。湿気等でアクションの動きが鈍いためにウェイトが重くなる場合もあります。
今回取り上げた調整方法は効果的な手段ですが、必ずしもそのピアノにとって一番相応しい選択とは限りません。
まずは調律師にピアノの状態を診断してもらいましょう!

グランドピアノの鍵盤鉛を削る作業風景です。アクションや鍵盤をしっかり調整してもウェイトが異常な場合の最終手段。鍵盤に埋め込まれている鉛を1鍵ずつ入れたり抜いたり削ったり…。最初から弾きやすい楽器を選びましょう!


お薦めブランド ペトロフ

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