[ ]純ヨーロッパ製のペトロフピアノのお奨め
たびたびご紹介したように現在のピアノ業界は中国を中心で回っていて、日欧米のピアノメーカーの多くは中国で生産、または委託生産されているのが現状で、お蔭で中国の上位メーカーの生産設備も最新のものが使われており品質も格段に良くなっています。
中国で委託生産すると、ユーロ高と元安や円安の影響もあり、本国の三分の一程度のコストで生産できるために、今は数少ない老舗のヨーロッパブランドも、日本で丁寧に調整すればという条件付きですが、今では国産ブランドより安いお値段で購入できます。
中国で委託生産されるお薦めのヨーロッパブランド
ウエンドル&ラング フォイリッヒ
今では高級ピアノのスタインウェイやファツィオリ等を除けば、全てヨーロッパで生産されている純ヨーロッパ製ピアノは極めて少数ですが、中でもペトロフピアノは純ヨーロッパ製のなかでは一番安価に購入できるのがペトロフピアノの大きな魅力ですが、最近のユーロ高と円安でかなり値上がりしています。
ペトロフピアノの魅力のポイントは?
ペトロフピアノの魅力は、昔ながらの工法で1台1台手間をかけて作ることで、楽器としての基本性能(音色や響き)が良いことです。
①木材も短時間での人工乾燥ではなく、屋外で自然乾燥した無垢材が多く使われる
②工場の生産設備が合理化されていない(ローテク)ので、1台1台手作業の行程が多く残る
③消耗部品にはヨーロッパの高級部品メーカーの部品を使っています。
昔ながらのレトロな作業現場 ペトロフの工場にて(いずれも筆者撮影)
なぜヨーロッツパでも安価にピアノが作れるのか?
ペトロフの工場はプラハから東に140㎞、人口10万人ほどの田舎町のクラローバにあるために、ヨーロッパでも比較的安い人件費で地元の優秀な技術者を安定的に確保できるからです。
ただ、最近はチェコの人件費も高騰しており、このままでは中国で委託生産される日も近いのではないかと若干の危惧があります
ペトロフの工場があるチェコのクラローバの町並み
ペトロフ社の社長室にて、スザンヌ・ペトロフ社長と筆者
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純ヨーロッパ製ピアノが持つ魅力は?
違いが分かり易いのが小型(コンパクト)のピアノで、小型でも豊かな音量を持ち、魅力的な響きと音色を持つのが特徴です。
国産ピアノは奥行き180㎝クラスのグランドが従来の常識ですが、スタインウェイの小型GPのS-155(奥行き155㎝)は小型なのに素晴らしいという意味で名器と云われています、同じくイタリアの名器ファツィオリのF156(奥行き156㎝)があります。
これらは小型グランドとは思えないほど魅力的ですが、これが伝統的なヨーロッパ製ピアノが共通して持つ魅力(特徴)です。
純ヨーロッパ製ピアノの特性は、小型のアップライトピアノでも同じように魅力的な音色や響きを持つので、狭い日本の住宅環境で使用するには、小型でも魅力的な純ヨーロッパ製がお奨めかと思います。
お奨めブランド ペトロフ
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間違いだらけのピアノ選び ~ 目 次 ~
【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない
◎ピアノは8千個の部品◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器
◎仕上げが整音
◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない
◎ピアノはセミオーダーの楽器です
【第二章】調整によるエピソードのお話
◎中古ピアノが高い勉強代に
◎安価でも高級ピアノより魅力的
◎ブランドを信じて購入したが失敗
◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満
◎値段ほど差がない高級ピアノ
◎好みのスタインウェイがなかった
◎丁寧な調整でヤマハでも満足
◎好みのスタインウェイを求めて
◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?
◎ヤマハは温泉に浸かったような音?
◎ピアニストと専属調律師のお話
◎腱鞘炎になって困っている
【第三章】中古ピアノの問題点
◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い
◎さらなる中古ピアノの問題点
◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?
【第四章】調整シーンを写真でご案内
◎グランドピアノの調整作業
◎アップライトの出荷調整作業
【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ
◎最近のピアノの生産事情
◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語
◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ
【第六章】日本のピアノ事情
◎毎年減少する日本のピアノ市場
◎余談ですがスタインウェイについて
【第七章】筆者のブランド選びの見解
◎コストパフォーマンスが高いか否か
◎ピアノは素材という考え方
◎メンテナンスについて
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