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ピアノ業界の株主資本主義と公益資本主義

株主資本主義とは

株主資本主義の特徴は会社は株主(投資家)のもので利益を最大化して株価を上げてから短期間で売り抜くということのようです。なので会社が利益を上げるためには何でもするというスタイルなので徹底的な合理化が行われ、結果として富裕層(投資家)にお金がまわるという極めてアメリカ的な考え方です。

典型的な株主資本主義のスタインウェイ

スタインウェイ社は2013年にジョンポールソン氏率いる投資ファンドに買収され、今は金持ちにスタインウェイを売りなさいという考え方で典型的な株主資本主義です。

中国の富裕層向けに開発した自動演奏ピアノ

中国でスタインウェイを購入する人の3割がピアノが弾けないそうで、そのためスタインウェイ社は中国の富裕層に向けた自動演奏ピアノを開発しました。



これからのスタインウェイ社の厳しい経営環境

公益資本主義とは

これと対照的な公益資本主義という考え方がありますが、これは会社は社会や社員に貢献するために存在すると考え方ですが、世界的には少数派のようようですが、日本の会社は概ねこちらの考え方が多いように思います

公益資本主義のファツィオリ

そのような視点から高級ピアノのスタインウェイとファツィオリの両社をみると典型的な株主資本主義がスタインウェイ社で、公益資本主義がファツィオリという見方ができ、創業者のパオロファツィオリさんが周囲の反対を押し切り、演奏者のためのピアノということで立ち上げたピアノがファィオリです。



創業者が現役オーナーのパオロ・ファツィオリさん

お勧めブランド ファツィオリ

ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

弊社作成の資料を無料進呈しています 資料をご覧になった方の感想

弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。

浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


コンサートチューナーの葛藤

コンサートチューナーと云えば調律師の最高峰として一般に認識されており、調律師になったならばコンサートチュナーをめざす人も多いかと思いますが知られざる悩みがあるようです。
一般の調律と違いコンサートの調律は本番を前に限られた時間のなかで、早く正確な調整、調律・整音が求められますが、それ自体は特に問題ではありません。

問題は短時間で演奏者の好みに仕上げる必要があること

大きなホールでは冬場は朝から暖房を入れても昼過ぎから暖かくなってきますし(温度変化ですぐに調律が狂う)さらに演奏者が指慣らしを兼ねて当日の演奏曲を一通り演奏しますのでかなり狂います。

演奏者の指慣らしが終わってから、やっと演奏者の希望(音色やタッチ)を考慮しながら短い時間で演奏者の望むピアノに仕上げる必要があります。さらに本番になると今度はステージの上の強力なライトがピアノ自体を温めすぐに調律が狂います。

こんな過酷な環境のなかで、安定した調律を保持し、短時間でタッチや響きも演奏者の好みに仕上げる必要があるコンサートチューナーの仕事は大変ですが、いくら一生懸命仕事をしても最終的な仕上げが演奏者に気に入ってもらえないと演奏者から不評を買います。


万人が良いというピアノはない

ピアノはイージーオーダーの楽器という概念

 









 

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノメーカーの困った事情

かつては楽器の都、浜松と呼ばれていた

戦後の日本のピアノブームと高度成長の波に乗り日本が世界一のピアノ生産国になり、当時は“楽器の都、浜松”と呼ばれ、多くの下請け部品メーカーが存在し、それに伴い浜松には個性的なピアノメーカーも多数存在していました。弊社の店名も当時はピアノと云えば浜松ということで、今は亡き先代が浜松ピアノという名称にしたそうです。

今はメードインヤマハという表現も

現在は中国が最大のピアノ消費国(生産国にも)になっていますが、中国へピアノを輸出しようとすると中国で35%の関税がかかります。

そのため一部の高級ブランドを除けば、日本や欧米のピアノメーカーは中国で生産または委託生産し、日本製、ヨーロッパ製と表現するために半製品として逆輸入して自国で最終組み立てして自国製として販売するような仕組みがメインになっており、最近はメード・イン・ヤマハという言葉も使うようになりました。

最近は頼みの中国市場でピアノが売れていない

中国ではピアノメーカーが30社以上あると云われていましたが現在の中国の大不況でピアノが売れず、既に中国では15社以上のピアノメーカーが倒産しているようですし、つい最近もドイツの老舗メーカーの倒産のニュースもあり、日本や欧州のピアノメーカーも他人事ではなくメーカー自身の存続が問われる時代になっています。

ちなみに中国の上位3社は№1がパールリバー(国営)№2が杭州ヤマハ、№3がハイルーン(主にヨーロッパのブランドを委託生産)があります。

№3のハイルーンの工場を訪れた習金平国家主席

ハイルーンの広報誌




お奨めブランド フォイリッヒ

お奨めブランド ウェンドル&ラング

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弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

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