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宮田大チェロリサイタル

香川県のレグザム小ホール(香川県県民ホール)にて宮田大さんのチェロリサイタルが開かれました。

9月末から全国ツアーが始まり今日の高松が最終日だったそうで、5年ぶりの高松公演でした。

 

 

みやただい/1986年、栃木県生まれ。3歳よりチェロを始め、9歳より出場するコンクール全てに1位入賞を果たす。2009年、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで、日本人として初優勝。国内外で活発に演奏活動を行なう。使用楽器はストラディヴァリ1698年製、ゴフリラー1710年製。

 

 

今月10日には3rdアルバム「木洩れ日」が一般発売されます。もう明日ですね。

 

 

 

この度ご縁がありピアノの調律を2日に渡ってさせていただきました。

 

宮田大さんとピアノのジュリアン・ジェルネさんです。

お二人と気さくでとても礼儀正しい方々でした。

 

 

 

リハーサル前のジュリアンさんの指ならしが始まり空気が変わりました。

ジュリアンさんのピアノは凄く繊細で多彩な音色で演奏され思わず見惚れて聴き入ってしまいました。この後、宮田大さんが合流し約1時間リハーサルをしました。

 

 

 

リハーサルが終わり、本番前に調律の再チェックです。

照明が当たってピアノ内部の温度が上がり、部分的に少し変化があったので修正しました。

 

 

 


開演直前、ほぼ満席。

近年街中でポスターを貼るのも容易ではなくなり、宣伝が厳しかったと今回のステージマネジャーの方が話していましたが、それでこの集客は凄いです。

 

本番はお二人の息もピッタリ、とても素晴らしく感動的な演奏会でした。

 

 

 

 

 


前日の8(日)は香川トヨペット香西南店のショールームでも宮田大さんの演奏会が密かに(?)あり、大盛況でCDも完売したそうです。

ピアノはファツィオリF212

ピアノのジュリアン・ジェルネさんもこのピアノを大変気に入っていただき嬉しい限りです。

今回5年ぶりの高松公演でしたが、次は何年後に来てくれるのか・・・待ち遠しいです。

 

 

>>>宮田大オフィシャルサイト

>>>お薦めブランド ファツィオリ

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


調律≠メンテナンス

みんなのピアノ選びから抜粋

はたして納品した後も、そのピアノを長い年月に渡って気持ちよく使用できるかです。ユーザーにとっては重要な問題ですよね!

もちろん耐久性については、各メーカーによるピアノの構造的な要因(木材の乾燥、金属フレームの鋳造、各部品の品質等)がまず第一に挙げられますが、納品後に定期的にお伺いする調律師のメンテナンスによっては、10年後20年後の楽器の運命が大きく左右されます。

ここで、皆様にひとつご質問です。
調律メンテナンス(維持管理)、この違いを理解していますか?

出荷調整中の浜松在住の職人調律師の山原氏


調律は狂っている音程を合わせる作業(チューニング)です。
しかし、毎年調律さえすれば、ピアノの状態が安泰かのように錯覚しているお客様のあまりの多さに、正直私は違和感を覚えます。

実際のところ「調律お願いします」と依頼を受けた調律師が実施する一般的な作業を挙げると、音合わせ(調律)、鍵盤・アクションの簡単な動作チェック、それにピアノ内部の掃除といったところでしょうか。
まぁ短期的にみて問題なく音は出るだろう、といった程度の最低限のサービス内容なのですが、今まではこれで良しとされてきました。

ところが、いまやユーザーの意識や傾向は変化しつつあります。
隣の家がピアノを購入したから我が家も、と安価なピアノが爆発的に売れて大量生産された時代は、もはや過去の話となりました。

たとえ価格が高くとも上質なピアノを、孫の代まで大切に使いたい!
そのような愛好家が少しずつ増え始めているのが業界の現状です。

また、これからの時代、そうした本当に音楽が好きなお客様しかピアノ(とりわけ高価な欧米製ピアノや新品のグランドピアノ等は)を購入して頂けないのではないか、とも接客の現場で感じています。

こうしたユーザーの本物志向への変化を考えると、従来の調律サービスの内容では、対応が不充分であると言わざるを得ません。
そこで求められるのがメンテナンスの発想です。

浜松ピアノ店のメンテナンス風景


みんなのピアノ選び

ピアノの調律とメンテナンス

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


新品ピアノと中古ピアノ、どちらがオススメですか?

みんなのピアノ選びから抜粋

お客様からよく尋ねられるご質問です。
中古ピアノの利点はまず何といっても手頃な価格で手に入ること。
子供がいつまで続けるか分からないので高価な新品はちょっと手が出ないなぁ・・・という方が中古ピアノを求めるケースが近年とても増えています。

確かに新品の半額ほどで入手可能なので魅力的である一方、中古ピアノの良し悪しが判別できないから不安、誰が使ったのか分からないピアノは嫌、新しい方が安心!と迷わず新品を選ぶ方もいらっしゃいます。

各ピアノ店のポリシーによっても勧められるピアノが異なるので困惑するお客様も多いのではないでしょうか。

良い中古ピアノを見分けるポイントについては既に他のHPでも多く書かれています。たとえば・・・

①外装や内部のクリーニングはもちろん弦やピンなど金属パーツのサビ・汚れが除去されていること

②アクションや鍵盤が基準の範囲内で弾きやすく均一に調整されていること

③フェルト・クロスなど消耗する各部品を適切に処置もしくは交換修理されていることなどなど。

全くその通りです。
ただ正直なところ以上に挙げたような作業はいざとなれば納品後でも対応できるレベルといえます。

機械を使って行う本体の外装クリーニングは現場では難しいかもしれませんが、アクションや鍵盤は車に載せて持ち帰って修理することが可能です。その他の調整、清掃作業などもその場で処理できる内容です。

※もちろん購入後に余計な出費が伴いますので上記の内容は購入時にきちんとチェックしましょう!
ぜひ最初からメンテナンスとクリーニングがきちんと完了した中古ピアノをお買い求め下さい。

ではお客様にとって最も厄介で納品後にトラブルとなり得る問題とは何か。それは響板割れ駒割れと呼ばれる症状です。

このピアノをうっかり購入すると最悪の場合あなたが高額な修理費と運送費まで負担する羽目に・・・。
(アクションや鍵盤の修理とは異なりピアノ本体を工房に移動しなければ困難な修復となります)

弦の交換のため弦を外した状態です。
使用環境が厳しいと大切な響板が深刻な事態に陥ります。

弦の振動を響板に伝える駒


チューニングピンを支えるピンブッシュを新しいものに交換ます。


みんなのピアノ選び

ピアノの寿命

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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