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綺麗な内装

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外装が綺麗なピアノはたくさんありますが、内装もとても綺麗なペトロフピアノ。

 

 

 

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ペトロフは1864年創業のチェコのメーカーで、従業員数800名程度の会社ですが、
今のピアノメーカーでは数少ない、ペトロフ家の5代目オーナーが今でも社長(女性)という信頼の老舗メーカーであり、他のサラリーマン社長のピアノメーカーと違い、オーナー社長ゆえに、良いピアノを作るという情熱も他社にないほど高いものがあります。
 

 

 

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ただ、少量生産なので今のところ日本へ供給されるピアノは、隔月にアップライトピアノ/15台、グランドピアノ/2台程度ですので、納期は少しかかりますが少量生産ゆえに望めば外装等の特別なオーダーも聞いてくれます。

 

 


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♪お薦めブランド  ペトロフピアノ

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


中古ピアノのメリット・デメリット №2

中古ピアノ vs 新品ピアノ

限られた予算内でピアノを選びを考えた場合、国産のヤマハかカワイなら過去の販売実績が豊富で、今ならまだ中古市場に在庫がある中古品の選択肢がありますが、そろそろ消耗部品の交換が必要なピアノが多いので、調整具合を含めて、かなりの目利きでないとピアノ選びが難しいところがあります。


代表的な消耗品、ハンマーの新旧比較、先がへこんでいるのが古いハンマーです。

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古くなるとピン板の穴が緩くなり、ピンを一回り太いもの替える必要が出てきます。
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古くなると低音域の巻き線もボン線、ジン線と呼ばれる鳴りが悪いものや雑音が出るものあります。

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弊社がいつもお願いしている、中学生の時から巻いているという浜松の巻き線(低音弦)職人の冨田さんですが、彼のノートにはあらゆるピアノの張り替え用の巻き線のデーターがびっしり書き込まれています。

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中古ピアノは古いからダメなのではなく、消耗部品を新品に交換して丁寧に調整してやれば、今の新品以上に魅力的に仕上がりますが、違いわかるピアノの愛好家でないと評価や判断基準が難しく、古いのに新品に近い価格になるので、一般的には販売が難しくなります。


その点、新品の場合は大きさは勿論、好みの木目やデザインを自由に選べるメリットがあり、何よりも消耗部品が新しいので安心で、最初から個々のピアノが持つ本来の音色や鳴りを楽しめるのも魅力です。

そのような背景から最近はヤマハ・カワイから中古ピアノ対策(メーカーは新品を売りたい)として、40万円ほどからのインドネシア製等の安価な新品ピアノが販売されていますが、性能もそれなりのように思います。

しかしそれらとは別に2003年位から多くの老舗のヨーロッパメーカーが中国で委託生産するようなりましたので、これを日本で丁寧に調整(整調・調律・整音)すればという条件付きですが、比較的安価(本国生産の三分の一位)で、なかには想像以上に魅力的なピアノに仕上がるピアノもあります。

オーストリアの老舗ブランド ウェンドル&ラング
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ドイツの老舗ブランド フォイリッヒ。
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⑦知っておきたい生産国表示の業界ルール

お薦めブランド ウェンドル&ラング

お薦めブランド フォイリッヒ

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


出荷調整完了

 

ディアパソンDR-300の調律を終え、最後は整音です。

 

 

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まずはシフトペダル(左のペダル)使用時の整音です。

シフトペダルを踏むと鍵盤及びアクションが右にずれます。
この時のシフトペダルの踏み込み量を決めます。
この四角い拍子木の下側についているネジを出したり引っ込めたりすることで踏み込み量が変わります。

 

 

 

通常時

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シフトペダル使用時

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シフトペダル使用時に当たっている部分だけを針で柔らかくし音色に変化をつけます。

どこに弦が当たっているのか見えないので、カーボン紙でハンマーに色を付けます。

 

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このようにセッティングして弦に付けたものをハンマーに写します。
こうすると弦がどこに当たっているかが見て分かります。

 

 

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シフトペダル使用時に当たった部分だけを狙って短い針でサクサクと。

全体の音色を聴いて足りない部分に再度針をさします。

 

 

 

 

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次は弦あたり調整です。

1つの音を出すのに複数の弦(低音2本、中音~高音3本)が張られているので、
ハンマー複数の弦に同時に当たるように調整します。歯の噛み合わせとよく似ています。

 

確認作業はこんな感じです→弦あたり調整確認

 

 

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強く当たっている場所を把握するためにチョークで印をつけます。

 

 

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このような板ヤスリで強く当たっている所を削り、
同時に当たるまで何度も確認します。 

 

 

 

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弦あたり調整が終われば最後はハンマーの弾力の調整

全ての鍵盤を弾いていき、耳につく音があればこのような針のついた道具で ハンマーの弾力を調整します。

 

 

全てが終わったら試弾し雑音確認や外装を磨いて完了ですが、

ピアノは設置場所によって響きが変わってくるので、最終調整はお部屋で行なう納入調整です。

 

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もう間もなく納品です!

 

 

 

♪お薦めブランドディアパソン

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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