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出荷調整が必要なのはピアノだけ!?

なぜピアノには出荷調整が必要なのか?

ピアノの出荷調整(プレップアップ)とは納品前にメーカーまたは販売店が行う整調・調律・整音作業のことですが、他の製品は故障の有無は確認しても調整という言葉は出てきません

しかしながらピアノは内部のメカニズムには木やフェルト類で構成されているので、これが伸縮や歪みを生じるので、これを設計値通りの性能を発揮させるには、安価、高級を問わず調律師の手で丁寧な擦り合わせ調整が必要です、これをやるとやらないでは最終的に20~30%の性能差が出ます。

出荷調整が省かれるのは理解不足と余分なコスト増

今では最高級ピアノを含めた大半のピアノが新品で20万円程度、中古品ならその倍以上かかる出荷調整が省略されていますが、性能(音色、響き、弾き心地、表現力)アップは故障とは違うので、効率重視の今の時代、余分なコストがかかる出荷調整が手抜きになるのは当たり前?かも知れませんし、業界関係者を含めて出荷調整の重要性が皆さんが理解されていないからです。

ヤマハの工場で行う出荷調整は2時間半(本来は3日間が必要)

以前、ヤマハの掛川工場でグランドピアノの出荷調整をしている若い調律師が、弊社の調整記事に興味を持ち弊社を訪ねて来られたことがあり詳しく話を聞く機会がありました。
彼の話によるとヤマハが行う出荷調整はCシリーズで2時間半、プレミアムシリーズで8時間しか時間をかけれないのだそうです。今では高額なスタインウェイでさえ出荷調整の時間は5時間(以前は3日間)に制限されているようです。

弊社の場合

弊社ではメーカーから入荷した新品ピアノを店頭で3日間(空き時間を利用するので実際には1週間程度)の出荷調整を行ってから出荷します。


メーカーから岡山の倉庫に入荷したピアノを一旦弊社の店頭に入れ開梱・組み立てして延べ3日をかけて出荷調整をしてから再梱包してお届けしていますが、その間のコストは定価販売することで補います。
※弊社の出荷調整の費用は本来の品代に含みますので別途必要ありません下記リンク先をご覧いただくと出荷調整の大変さご理解頂けます

独自の出荷調整で音色・タッチ・表現力が大幅に向上します

ピアノ選びの前に丁寧に調整されたピアノを試弾してみる必要がある

スタインウェイとヤマハの性能差の原因


ホールのスタインウェイは1年に1度、2日かけた調整が行われます




作業時間のイメージ図(調整を一通りやるには3日間必要です)


 

アップライト(フォイリッヒ)の出荷調整(前篇)

アップライト(フォイリッヒ)の出荷調整(後編)


ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
弊社作成の資料を無料進呈しています 資料をご覧になった方の感想

弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。

浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール


資料内容の詳しいご案内のページへ


ネット上では公開できない業界の矛盾店や裏話を満載
全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです DVD付



株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


№3最後に調律と整音で完了します

メカニカルな部分の調整を終えたので最後は調律と整音で仕上がります

調律

 

 

 

ハンマーが弦を正しく打弦するようにしてから最適な音色に仕上げていきます

 

 


これで調整・調律・整音が完了しました。

№1、全ての調整の土台、鍵盤調整


№2、アクションとダンパーの調整

 

ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に


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弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、
一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、
これまで以上にピアノと良い関係が築けます。

浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール


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間違いだらけのピアノ選び  ~ 目 次 ~

【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない

◎ピアノは8千個の部品

◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器

◎仕上げが整音

◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない

◎ピアノはセミオーダーの楽器です

【第二章】調整によるエピソードのお話

◎中古ピアノが高い勉強代に

◎安価でも高級ピアノより魅力的

◎ブランドを信じて購入したが失敗

◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満

◎値段ほど差がない高級ピアノ

◎好みのスタインウェイがなかった

◎丁寧な調整でヤマハでも満足

◎好みのスタインウェイを求めて

◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?

◎ヤマハは温泉に浸かったような音?

◎ピアニストと専属調律師のお話

◎腱鞘炎になって困っている

【第三章】中古ピアノの問題点

◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い

◎さらなる中古ピアノの問題点

◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?

【第四章】調整シーンを写真でご案内

◎グランドピアノの調整作業

◎アップライトの出荷調整作業

【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ

◎最近のピアノの生産事情

◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語

◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ

【第六章】日本のピアノ事情

◎毎年減少する日本のピアノ市場

◎余談ですがスタインウェイについて

【第七章】筆者のブランド選びの見解

◎コストパフォーマンスが高いか否か

◎ピアノは素材という考え方

◎メンテナンスについて

グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

独自の出荷調整で音色・タッチ・表現力が大幅に向上します

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


№2、アクションとダンパーの調整

調整の順番も重要です

鍵盤調整が完了してから初めてアクションとダンパーの調整に入ります

 

 

ハンマーの間隔や動きを揃え、ハンマーが弦の最適な位置に当たるように調整するのが弦合わせ調整です。

 

ハンマー走り調整

 

弦合わせ調整

 

次はハンマーと鍵盤の奥にある黄色い部品(バックチェック)の噛み合わせの調整です。

バックチェック合わせ調整


続いて、ハンマーを支える棒(シャンク)の下にあるサポートという部品が真下にくるように調整するサポート合わせ調整です。

これは野球のバットやテニスのラケットの芯(中心)にあてることで、少ない力で無駄なく飛ばすようなもので、サポートの左右のズレを修正しハンマーの真下に持ってくることで鍵盤からのパワーをもれなくハンマーに伝えることができます。


サポート合わせ調整



ジャック調整の前後と高さの調整です。

このジャックはハンマーを操作するとても重要な役割をしてくれます。
演奏時に連打する上で欠かせないのがこのジャック調整。
これがきちんと調整できてないと、連打が入るのもあれば入らないのもあったりと・・・不揃いは弾く上でストレスになりますよね。

ジャック前後調整



ジャック高さ調整

 

ハンマー接近調整

ハンマードロップ調整



打弦距離調整


 

ハンマーストップ調整



レペティションスプリング調整



ダンパーレバー調整



ダンパーかかり調整

 

ダンパー総上げ調整





ソステヌート確認

 

ダンパーペダル遊び・踏み込み量の調整





ダンパーストップレール調整





シフトストップネジ調整



№3、最後に調律と整音で完了します

 

ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に


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弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、
一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、
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浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール


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間違いだらけのピアノ選び  ~ 目 次 ~

【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない

◎ピアノは8千個の部品

◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器

◎仕上げが整音

◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない

◎ピアノはセミオーダーの楽器です

【第二章】調整によるエピソードのお話

◎中古ピアノが高い勉強代に

◎安価でも高級ピアノより魅力的

◎ブランドを信じて購入したが失敗

◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満

◎値段ほど差がない高級ピアノ

◎好みのスタインウェイがなかった

◎丁寧な調整でヤマハでも満足

◎好みのスタインウェイを求めて

◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?

◎ヤマハは温泉に浸かったような音?

◎ピアニストと専属調律師のお話

◎腱鞘炎になって困っている

【第三章】中古ピアノの問題点

◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い

◎さらなる中古ピアノの問題点

◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?

【第四章】調整シーンを写真でご案内

◎グランドピアノの調整作業

◎アップライトの出荷調整作業

【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ

◎最近のピアノの生産事情

◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語

◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ

【第六章】日本のピアノ事情

◎毎年減少する日本のピアノ市場

◎余談ですがスタインウェイについて

【第七章】筆者のブランド選びの見解

◎コストパフォーマンスが高いか否か

◎ピアノは素材という考え方

◎メンテナンスについて

グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

独自の出荷調整で音色・タッチ・表現力が大幅に向上します

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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