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アシストペダルの注意点

前回の補助ペダルの使い方に続き、次に使用するアシストペダルについて解説しています。

先生方からの失敗談もお聞きしていたので、特にコンクールや発表会での設置時に気をつけていただきたい点をいくつかまとめています。

 

 

 

 

>>>補助ペダルの設置方法

>>>おすすめアシストペダル4点セット

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


知っておきたいピアノ選びの基礎知識

どのメーカーのピアノが良いか?というご質問が多いのですが、その前に先ずはピアノに関する基礎的で重要なことを知って頂きたいと思います。

ピアノは他の楽器と違いリモートコントロールで打弦するという意味で特殊な楽器であり、しかもこのメカニズムの構成部品が伸び縮みや歪みが多い木とフェルトで構成されています。

性能を十分に発揮させために必要なこと

このメカニズムの木やフェルト類の伸縮や歪みを修正して擦り合わせ調整をして、鍵盤からの力がパワーロスなくハンマーに届きハンマーが弦のスイートスポットを正しく打弦するように調整をしてやらないといかなる高級ピアノも本来の性能を発揮しません。

これらの作業は一つひとつ手作業で行う必要があるのですが、作業効率が悪く新品でも3日ほど(中古品ならその倍以上)の作業時間が必要ですが、大幅なコスト増になるので高級ピアノを含めてほとんどのピアノがこの作業が省かれています。

年に一度のホールの定期メンテナンス風景

ハンマー走り調整

バックチェック調整

鍵盤調整


高級ピアノ≠表現力豊かなピアノ

ですから中古、新品、有名、無名、高級、安価、どんなピアノでも丁寧に調整すると、それなりに魅力的なピアノになりますし、その上で最終的には自分好みの音色(整音)やタッチ(調整)に近づけることができるのがピアノという楽器の特長です。

ですから調整や整音の重要性を理解ぜず、ピアノの論評をしてほとんど意味がありません。

お子さんにはどんなピアノを選んだら良いか?

調整を理解せずピアノの性能は語れない

しかし一通りの調整には新品でも20万円(中古品ならその倍以上)のコストがかかる計算になるので、1千万円クラスの高級輸入ピアノを除けば、ほとんどのピアノの調整が省かれています。

弊社は丁寧な出荷調整が最大の特長ですが、現実には調律師の空いた時間を利用して店頭で1台1台出荷調整を行っていますので、作業に新品でも1週間以上かかっています。


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


知っておきたい生産国表示のルール

最大市場の中国でピアノを作るのは中国の高い貿易関税壁のため

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日欧米は既にピアノの需要は少なく、最近は中国が世界最大のピアノ市場で、次いでインドネシアをはじめとするアジア諸国になってきています。

そのような背景がありますが、日欧米でピアノを製造して中国へ輸出すると35%の高額な関税等がかかるので(日本への輸入は関税がゼロ)、最大市場である中国でピアノを安価に販売するために地産地消で、日欧米のメーカーは中国に工場を持つか、中国で委託生産する必要があります。

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なので日欧米のメーカーも中国工場か中国メーカーで委託生産したピアノの大半を中国国内で販売し、残り?を関税のかからない日本や欧米に輸出しているのが実情です。

余談ですが、アメリカの国内法ではアメリカ車というの構成部品の75%以上がアメリカの工場で生産されていないとアメリカ製の車とは認めないそうです。

今のピアノ業界をみると、本来の日本製、ドイツ製、ヨーロッパ製と呼べるピアノは、一部の高級ピアノを除けば少数派になるのではないでしょうか。

ちなみにピアノの場合は、最終工程を施した国が生産国とされていますので、極端に解釈すれば、本体とペダルを別々に部材として輸入して、日本でぺダルを取り付ければ日本製の表示が可能になります。

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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