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ピアノの雑音と共鳴についての対策

意識は徐々に拡大してくる

ショールームでは気がつきにくいのですが、静かなご自宅の部屋でピアノを弾いた場合、少し耳が慣れてくると雑音や耳障りな共鳴が気になることがあります。

雑音の厄介なところは、そこに意識が行くと意識が拡大してきて、演奏ごとに雑音がよく聞えるようになりますので困ります。

共鳴は同じ音の周波数に部屋の置物や照明器具、壁の内部、ピアノの金属パーツなどの部品が干渉する現象ですが、たくさんの原因が考えられますが、これは原因を特定して対策すれば大概は解決します。

中高音のベアリングやアグラフ部分からの雑音も可能性があります。

ピアノ自体の問題でよくある雑音として、中音~高音部のシャリシャリといった鈴の鳴るような雑音が良く起こり、少し古くなると出やすくなります。

今ではピアノの構造にアリコート(共鳴弦)という仕組みが主流で、ヤマハ、カワイ、スタインウェイ等、多くのメーカーが採用していますが、この仕組み(考え方)は、あえて弦の振動する部分だけでなく、前後の振動しない弦の部分にも共鳴させて倍音を発生し、輝いた響きを出そうという考え方です。

スタインウェイのフルコンサートピアノのフレーム、弦


現代の主流、スタインウェイ、ヤマハ、カワイのターン張りで弦の先まで響かせる(共鳴弦)

総1本張りで、あえてフェルトを入れ、響きを抑えるディアパソンDG-183

逆に弦の端から端まで鳴らさず(雑音?)、人参や大根のように両端をカットする(極力鳴らさないようにする)考え方があり、こちらの方が長く聴いていても疲れず、気持ちが安らぐという考え方で、ペトロフの一部や国産ではディアパソンが基本的にその考え方です。

考え方や好みの問題であり優劣はないのですが、高音部のシャリシャリというような雑音は、構造上、前者のアリコート方式によって、新品からでも出ることがありますし、少し古くなると弦がベアリングやアグラフにくい込み、結果シャリシャリしたような音が出る傾向があります。

気にすれば気にするほど耳障りな雑音ですが、あまり気になるようでしたら、弦にフェルト等を挟み、シャリシャリという雑音を低減する方法もあります。

ピアノの調律とメンテナンス

ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

弊社作成の資料を無料進呈しています   資料をご覧になった方の感想

弦楽器等、他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
  浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


超元安で中国製ピアノがお買い得です

トランプさんの関税の問題でにわかに関税に関心が持たれるようになりました。
為替といえば対ドルで円安、円高ばかりに関心がありますが、その陰で中国の人民元が超安いということを最近知りました。

中国の人民元は理論数値の5倍以上の超元安

為替には理論数値があり、これは双方の国の通貨の総発行量を割り算すると簡単に出るようで、この計算では1ドルが120円が理論数値で、これにより円高、円安と判断されるようです。

中国は資本取引が禁止されているので、1元が20円の固定相場で取引されていますが、人民元の理論数値はその5倍以上で、仮に500%の元安だと中国の1元は約100円になります。つまり中国で一千万円以上のピアノを日本が輸入すれば200万円で購入できることになります。

超元安のため今は日本もヨーロッパのメーカーも中国で委託生産又は部材として輸入しています



中国上位3社の生産状況

№1 広州 パールリバー 国営 
    年間生産台数 約8万台
№2 杭州 ヤマハ    外資(日本) 年間生産台数 約5台台
№3 ハイルーン     民営     年間生産台数 約4万台

日本のピアノ愛好家の皆様にご挨拶

現在、ドイツでのピアノ作りは非常に高コストになっており、ピアノ愛好家の皆様に、リーズナブルで高品質のピアノを提供するために、思い切って2003年より中国にドイツの製造ラインを移築して製造することを決断しました。

試行錯誤の末、今では何とかMADE IN GERMANYの品質を保つことができるようになり、お陰で高いコストパフォーマンスという観点からも、地元ヨーロッパのピアノ愛好家の方々からは、以前にも増して高いご支持を得ており、日本の皆様にもリーズナブルな価格でヨーロッパのピアノを提供できることになりました。
フォイリッヒ CEO Ernest Bittner
オーストリア、ウイーン本社から


お勧めブランド フォイリッヒ


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  浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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ピアノの寿命について解説

ピアノの寿命は経年劣化と設置環境(温度と湿度)や使用頻度で異なりますが、過去の経験から不具合が出てくるのは大体50~60年くらいからと考えます。

しかしながら古くなった消耗部品(弦、フェルト類、ピン)を順次交換して響板の補修も施し外装も再塗装すれば、古い弦楽器と同様に魅力的なピアノに仕上がります。

ピアノは構造がシンプルな弦楽器と異なり構造が複雑なだけに、本格的なオーバーホールには相当な手間がかかるので新しく1台のピアノを製作するほどのコストかかります。

新品より魅力的なピアノになります

作業効率が悪いので高額になりますが思い出のピアノや愛着のあるピアノ、或いは高級輸入ピアノは本格的なオーバーホールもお勧めします、そうすると古い弦楽器と同じように新品より鳴りが良い魅力的なピアノになります。それは奈良の法隆寺のように木は古くなると固く強くなるようですので、その特性が楽器として鳴りが良い魅力的なピアノに仕上がります。


先ずは弦を張り替える必要があります

一度お預かりする必要があるので工房までの往復の運送費がかかります、そして弦を止めるチューニングピンはいかに高級ピアノでも50~60年経過するとピンが緩くなり調律してもすぐに狂うようになります
その際はチューニングピンを一回り太りピンに交換する必要がありますが、その際は弦を全て張り替える必要があります。このように最低限、ピンの交換は必要になります。

さらに予算に余裕があれば響板の補修やハンマー、フェルト類等、二度手間にならないようようにあらかじめ必要なことを全部やるのが理想的です

浜松でオーバーホールしたピアノで感謝されました


消耗品の弦とハンマー、チューニングピンを新品に交換済みの1960年代のピアノ




ピアノ(楽器)の命とも云える響板



響板の割れを埋め木して再利用

 

古いフェルトも張り替えします


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