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評価が難しい中古ピアノ

中古ピアノは古いからダメなのではなく、ピアノ本体は古い弦楽器と同様にむしろ楽器として鳴りが良くなり新品より優れたピアノになる可能性があります。

しかし弦楽器と大きく違うのは、ピアノは内部に木とフェルト、クロスを多用した複雑なメカニズムを持ちしかも重要な消耗品が多く、適切な時期にそれらの消耗部品の交換も必要になりますが、その場合のコストも高額になります。

寿命が来た古い消耗部品を新品に交換して丁寧に調整してやれば、大概は今の新品以上に魅力的に仕上がりますが、余分なコストがかかりますので、中古ピアノの価格も新品の価格に近くなります。

さらに問題なのは、今迄の癖を取り除き一度リセットしてから再調整の必要があるのですが、コスト削減でメカニズムの再調整が省かれて調律だけで再販されることが多く、値段は安くてもタッチが重くて弾き難く表現力も音色も劣るピアノが大半なので、特に筋肉が未熟な幼いお子様には不適切と云えます。

表現力豊かなピアノで練習するとピアノが上手くなる!

そのような懸念事項が多い中古ピアノなので、消耗品の良し悪しはわからずとも、性能(タッチ・音色、表現力)は静かな環境で時間をかけて試弾する必要があります。


たとえば中古グランドを購入された方からのご相談例

お子様にはどんなピアノを選んだら良いか?


 中古ピアノは消耗部品の交換が必要なピアノも多くなっています

代表的な消耗品のハンマーの新旧の写真ですが、先が平らなのはそろそろ交換の必要があります。

  

代表的な消耗部品、ハンマーの交換

ハンマー交換の際には、同時に鍵盤の鉛調整が必要です!

弦も金属疲労を起こす消耗品なので古くなると交換の必要がありますが、同時にピンの穴も徐々に緩くなり調律が狂い易くなってくるので、その場合は弦とピンを一式交換する必要があります。

低音域の巻き線も古くなるとジン線やボン線と呼ばれる異音が出る傾向がありますので、せっかくなので大概は、高級な手巻きの巻き線に張り替えます。

ピアノ内部にはたくさんのフェルトが使われていますが、これらの経年劣化があるので、フェルト類の貼り換えと再調整の必要があります。

弊社で上記の内容でオーバーホールした1965年製のスタインウェイのセミコンサートピアノ。



中古ピアノは簡単にはわからない問題がたくさんありますので、最低でも新品以上に時間をかけて静かな場所で落ちついて試弾しないと評価が難しいと思います。

新品の場合は大きさや好みの木目やデザインを自由に選べるメリットがあり、何よりも消耗部品が新しいので安心で、最初から個々のピアノが持つ本来の音色や鳴りを楽しめるのも魅力です。

<中古ピアノのメリットとデメリット

※ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

ピアノの性能で一番誤解されているところ、それは丁寧に調整されたピアノなら安価、高価に関わらず、粒の揃ったピアニシモが簡単に出せ、大きな音も力むことなく出すことができる表現力豊かなピアノになるということです。

大半のピアノに欠けている調整ですが、丁寧な調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか資料で分かりやすく解説をしていますので、ピアノ選びの前に資料をぜひご覧ください。

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ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載。全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです

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手間はかかりますが丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。尚、納入後のメンテナンスも同様の作業が必要です。DVD全24分

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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