ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

中古ピアノの最近の実態

中古ピアノの実態

 日本国内の新品ピアノ販売はここ数十年も毎年減少してきて、現在では過去のピーク時の三十分の一ほどの販売台数になっているので、年式の新しい中古ピアノは少なくなっています。

逆に中国はピアノブームでピアノ人口は増え続けていますので、安価な日本製の中古ピアノが人気なので、過去、十何年も大量の国産中古ピアノが中国に輸出され続け、今ではもう国内には、めぼしい中古ピアノは少なくなってきています。

そんな背景から今はピアノの売り出し広告よりも買い取り広告の方が圧倒的に多く、「ピアノ、売って頂戴!」というテレビ広告まで出るようになりました。

なのでもう国内に良質の中古ピアノが少なく、同じ中古品でもワンオーナーではなく何度も再販された中古品も多く、消耗部品の寿命が心配なピアノが多くなっています。

しかも販売業者からすれば、買取広告費もかかる上、競合他社との買取競争で仕入れ原価が高くなり、外装のクリーニングや傷修理、部品の修理だけでもコスト的に大変なので、大概は内部の調整や整音が省かれています。


 弊社1Fに展示中の中古アップライトピアノ



 弊社1Fに展示中の中古グランドピアノ

2Fは新品グランドピアノを展示しています

新品以上に必要な整調と整音

現状では極力安価な中古ピアノを希望される方の多くがピアノの未経験者の方なので、短期間で故障しない限り、タッチや音色に関してはクレームにはなりません。

古いピアノが劣る訳ではありません

木は年数を経過すると固く強くなるという意味で、鳴りが良い古い弦楽器が高く評価されていますが、ピアノも同じことが言えます。

ただ弦楽器はピアノに比べ構造がシンプルでその意味で修理も簡単?です。ピアノはメカニズムが複雑で、たとえば響板の修理は弦を外しフレームを取り外さないとできません。

オーバーホールも全て手作業になるので作業効率が悪く工賃も多くかかり、外装のリニュアルや部品代も含めると販売価格もだいたい同型の新品の国産ピアノに近くなります。

それでは対費用効果が悪いので高価なヨーロッパ製のピアノ以外は本格的なオーバーホールは難しいのですが、もしやれば新品以上に魅力的なピアノに生まれ変るはずです。

個々のピアノのコンディションや十分な調整の有無の判断は、一般にはなかなか難しいのですが、ピアノを少しでも経験された方なら、ご自身で実際にピアノを少しお弾きになってみれば、ある程度の判断はできると思います。

中古ピアノのメリット・デメリット

ピアノの性能を大切にお考えの方に、下記の資料2点を無料進呈しています。

資料の詳しい案内はこちらから

グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

 
ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載。全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


アップライトピアノのマンションでの防音対策

最近のマンションは最初からかなりの防音対策がされているので、マンションで特に問題になるのは、ピアノの音自体よりも、むしろ壁を金槌で叩くとか、飛び跳ねたりした時に床から階下に伝わる個体振動音ということがわかってきました。

ですので消音ユニットを取り付けたり、消音マフラーを使って音を小さくして演奏しても、鍵盤を叩いたりペタルを踏んだ時に出るコトコト・ゴトゴトといった個体振動音が階下に伝わりますので、それが階下の方からのクレームになっています。

床とピアノ架台の間に空気層を作り階下に個体振動音を伝えません。

大阪府和泉佐野市のマンションの13階に設置したアップライト用ピアノ架台
ペトロフピアノP118D
fc936229

岡山市のマンションの14階に設置したアップライト用ピアノ架台。
1e11fce3

グランド用の防音ピアノ架台は、たくさんの納入実績があり、納入後も丁寧な聞き取りをしていますが、防音に関して今のところ苦情はありません。

アップライトに関してはさして実績がなかったのですが、最近、高層マンションの方に数台ほど納品させていただきました。

1台1台、お客様のオーダーに答えて製作されますので、床面、壁面の材質と色は部屋に合わせてお好きな化粧板をオーダーできます。

大阪のテクニカル・サウンドさんの工場にて製作中のアップライト用のピアノ架台。
1e703a75

0885ff1d

ピアノの防音対策

テクニカル・サウンド

ピアノの性能を大切にお考えの方に、下記の資料2点を無料進呈しています。

資料の詳しい案内はこちらから

グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

 
ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載。全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


若い調律師と調律師をめざす人への提言

調律師業界の現状は

現状は60代から70代の調律師が多いので、これから10年、20年先には調律師もほとんどいなくなると思いますので、その意味では将来ライバルはいなくなります。



そのような背景からも高い授業料を払い調律の専門学校を出れば、すぐに調律師として稼げるのではないかと考える人も多いのではないかと推測しますが、現実は甘くありません。

調律の仕事が年々減少している

今はデジタルピアノ全盛でアコスティックピアノの販売は年々減少を続けており、ピアノ全体の全体の10%位ではと思いますが、それに伴い調律師の仕事量も減少しています。

就職しても辞める人が多い

調律学校を卒業して就職しても、1年以内に調律師を辞めてしまう人が90%とも言われています。

私見ですが、メーカーを含め大概の職場では、日ごろ調律でだけで、余分な手間ががかかる鍵盤・アクション・ダンパーの整調をやる習慣がなく、その意味でも調律師としての技術向上が図るチャンスがないので、給与、待遇を含め先が読める人ほど将来を悲観して業界を去っていくのではと推測しています。

ここで云う調整とは?

ピアノのメカニズムの素材は、金属の他に木とフェルト、クロスから出来ており、それらに必ず伸縮や歪みが発生するので(特に新しいピアノほど)、これを調律師の手で鍵盤、アクション、ダンパーの修正と擦り合わせ整調が必要です。

しかし一通り鍵盤・アクション・ダンパーの整調やると新品で3日(中古品なら倍以上)の手間がかかるので、ほとんどのピアノの整調が省かれていますが、いかなるピアノであれ3日間の整調で音色、タッチ、表現力が大きく向上し本来の性能を発揮しますが、この整調の重要性が業界的にもほとんど理解されていません。

№1、全ての調整の土台、鍵盤調整

№2、アクションとダンパーの調整

№3、最後に調律と整音で完了します

調整を理解せず性能は語れない


あえて有料調律を希望される方

ピアノ愛好家の方やコンクールをめざすような人はタッチや音色、表現力を大切にされる方が多いので、それには調律だけでは全く役不足で、演奏者の要望に沿った整調や整音に技術的に応えることが必要ですが、現状はそれに応えられる調律師はほとんどなく「こんなものです」で終わっています。

しかし演奏者の細かい希望に応えることが出来て、一旦、演奏者から技術的信頼を得ると、今後も長くメンテナンスの依頼を頂けますし、それが口コミでお客様が増えますので将来も安泰です。

弊社のメンテナンス風景

これからの調律師は高度な整調と整音技術の習得が必須で、できれば体力や気力、集中力がある若いうちに、高度な精密整調や整音の技術を体得する必要があります。

精密整調を習得するには?

精密整調や整音技術はいわば職人技の世界ですから一般に考えられているように各種研修や検定を繰り返し受けても決して体得はできません、

これを体得するには日常の仕事になかで繰り返し整調や整音を行い、日常的に整調作業を繰り返して初めて体得できるものです。

しかしメーカーや販売店には日常的に整調作業をやる習慣がないので精密整調を体得する環境がありません。

弊社ではピアノをイージーオーダーの楽器と考えています









精密整調ができれば調律師としての将来は保証される

ひとたび早くて正確な精密整調ができるようになれば、性能を大切に考えるお客様から必ず支持されるので、こちらから催促の電話も必要なく、むしろお客様の方から催促の電話を頂けますので、いわば行列のできる調律師と云えます。

浜松ピアノ店は日常的に精密整調を、展示ピアノ、出荷調整、メンテナンスで行っています、しかも必要に応じて整調や整音に関する技術的なチェックやアドバイスを受けることができます。

調律師の仕事のやりがいとは?


今、浜松ピアノ店は技術的な向上心のある若い調律師を求めています。

整調や整音に興味がある方は弊社までお気軽にお問い合わせください。
職場見学も大歓迎ですが事前に一報ください。



下記のリンク先もご参照下さい


浜松ピアノ店独自の26項目の出荷調整


浜松ピアノ店の中古ピアノが商品になるまでVol.1~Vol.5

 

調律師もピアノ愛好家が望ましい


調律師の賃金は男女とも同じです

持ち込み調整の依頼が増えました

浜松ピアノ店では精密調整をめざす若い調律師を募集しています

調律師募集【限定1名】

ピアノの精密調整や業界事情も良く分かる資料2点を無料進呈していますので、ぜひ、お申込み下さい。

資料の詳しい案内はこちらから

グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

 
ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載。全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ